2002年11月23日
トーノZEROアニメ感想機動戦士ガンダムSEEDtotal 1863 count

矛盾を突かれて部下達の前で何も言えなくなる甘い女艦長!?

Written By: トーノZERO連絡先

 今日のSEEDも凄かったですね。

 まず、アスランのところに届く通達に、復唱を要求する手順が含まれていたこと。一方的に言って切ってしまうだけのアニメが多い中、これはこだわりの描写と言えますね。

 それから、あまりに浮世離れした歌姫に声もない一同、というのも面白いですね。当然、取るべき手順というものが軍隊にはあるはずですが、あっけにとられてしまうのが人間味があって良いと思います。

 それから、出航する艦に乗り込むアスランのシーン。乗艦口の描写が良いですね。ちゃんと乗艦するための通路があり、そこで何かをチェックしている兵士がいて、通り過ぎる兵が敬礼しながら通過していくという、非常にしっかりした描写が良いですね。構造や手順、そこにいる人間の立場や行動が、きちんと考えられていると思います。

 それから、主人公側では、口論しているところにいきなり現れる歌姫という意外な展開、そして厳しい言葉を歌姫に叩き付ける民間人の女の子という描写も良いですね。けして誰が悪いわけではなく、状況がそうし向けているだけですが、それでもいろいろな意味で人は傷つきます。それを言った者も含めて。

 歌姫が主人公に言う、あなたが優しいのはコーディネーターだからではなくあなただから、というところが戦闘という対立の図式に陥りがちな状況から、いきなり個人の物語に引き戻すようでグッと来ますね。これは、シナリオの勝利というべきものでしょうか? こういうところも非常にレベルが高い作品だと思います。

 味方に合流するために機関出力を60%という台詞がありますが、この60%というのが何とも言えずに良いですね。単なる航行に最大速度を使うことは無駄が多すぎるが、かといって、通常の巡航速度よりも速くして、なるべく早く味方に合流したいという気持ちが表れています。

 それから、さりげなく整備中のストライクの肩が開かれて、中がむき出しになっている描写が良いですね。こういうところに、手を抜かないのが立派です。

 と~のは、いきなり変なことや過激なことを口走るハロを応援しています。このハロ、可愛くないところが可愛い?


ご注意: このコンテンツは、「バーチャルネットライター と~のZERO歳」と呼ばれるサイトに書き込まれた内容を変換して、本サイトに転送したものです。このコンテンツの内容は、「と~のZERO歳」という仮想人格が書いたものという設定であり、謎のアニメ感想家トーノ・ゼロと限りなく近いものの、必ずしも同一人格ではないことをお断りしておきます。

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