今回のSEEDも見所満載でびっくりもの。
まず、味方に合流すると分かって、もうストライクの整備をしなくて良いのだろうかと思う主人公に投げられる「無事合流するまではおまえさんの仕事だよ」という言葉。終わるまでは何が起こるか分からないので気を抜いては行けない、ということですね。戦争でなくても、成り立つ真理だと思います。
それから、敵の歌姫の歌うエコーのかかった神秘的な歌。単に歌が上手いというキャラクターではないですね。
エースパイロットが寝ていたのは無重力の寝床?
主人公がストライクのコクピットで整備中、パネルに表示されるドック内の映像が何とも言えない臨場感というか、良い感じですね。
「我々は軍人だ、アスラン」という台詞は、ある意味、いろいろな解釈ができますね。軍人の責務は果たさねばなりませんが、どこまで本気でこのような発言が出たのか。
ジャマーで乱れるレーダー、というのも、良くある演出と言えばそうかもしれませんが、描き方の手順が良かったと思います。ピリッと来ました。
複雑な感情を抱えたアスラン出撃シーンが見応えがありました。特に音楽が印象に残ります。
「ミサイルおよびアンチビーム爆雷全門装填」という台詞はビシッと決まっていますね。こういう命令が緊張感と確かさを持って出てくるのがSEEDの長所です。
そして、「いったい、どういうことだね」と焦る政治家。戦争中の軍艦でその台詞は何だと思いますが、その突飛さが民間人らしさを強調していますね。
「艦首下げ、ピッチ角30」という命令は、ここに至っても、まだ3次元戦闘を意識したシナリオが書かれている証拠ですね。素晴らしいです。一時の気の迷いではなく、しっかりと最後までこの品質を保っていくのでしょうか?
「この状況で何ができるっていうんです」という台詞。厳しい状況で、これが言えるというのは立派だと思います。ですが、それを言わねばならない状況というのもありますね。
アークエンジェルで行われる敵分析も、1つ1つ敵の情報を読み上げる情報密度の濃さが、酔えるような釣り込まれる魅力があります。
それから、だんだん床がせり上がって見える艦内通路という背景がありますね。回転によって重力を発生させる区画であるという描写ですね。そういう区画はホワイトベースやアーガマにもあったものですが。
相変わらす勝手に部屋から出てくる歌姫に「ここの鍵はどうなっているんだ?」というのが、この歌姫の不思議さを、実に不思議な雰囲気で描いていますね。そして、歌姫は戦闘配備で「歌いましょうか」といって一人で歌い始めるし。
戦闘シーンでは、アスラン機が艦の後方に回り込んでエンジンを攻撃するという描写が良いですね。まあ、宇宙空間で固有のベクトルを持って移動している兵器どうしが、そういう動きで良いのかという話はあるかもしれませんが。それは横に置いて、装甲が厚そうな部分ではなく、弱そうな部分から狙うのは筋の通った描写です。そして、撃たれる直前に燃料タンク?を切り離しているのでしょうか? 被害を減らすために危険物を切り離した、という描写かもしれません。なかなか凝ってます。
ふと気付いたのですが、カタパルトから出て、少し距離を取ってからエンジン噴射するストライクというのは、エンジン噴射で母艦を傷つけないという描写なのですね。
いきなり被弾するエースパイロット。「これじゃ立つ瀬無いでしょう俺は」という台詞が良いですね。そのあと、アークエンジェルはどんどんピンチになっていきます。言われた通りに逃げていれば良いものを、助けになど行くから、こんなことになるわけです。
ブリッジに入り込むヒステリックな女の子。怒られるところが良いです。彼女を連れ出す彼氏。二人のやりとりが、ちょっと泣けますね。
エースパイロットの「艦長、駄目だ。離脱しないとやられるぞ」という台詞はこの時点では既に遅すぎた感じですね。
そして、歌姫を人質に攻撃をやめさせようとする大胆な行動。うろたえる艦長。勝手に敵に通信を送るバジルール少尉。そして、その行動を認め、「分かってるわ、ナタリー」という女艦長。「ナタリー」なんですね。
と～のは、ちょっと甘くて、それゆえにピンチを招くこともある女艦長を応援しています。
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