今日のSEEDも凄い。
ファーストガンダムで言えば、ランバラルとアムロが直接出会ってしまうような話に相当するのでしょうが。こちらの場合は、ただ大人でプロで人格的にも立派な戦士と直接出会う話でしかないわけですが。今回のこれは、それとは全く違う意味合いが含まれますね。戦争の本質とは何か。戦争はどう終わるべきものなのか。それは、多くの戦争アニメで忘れられている肝心なことだと言えるでしょう。
さて、内容ですが。
いきなり一般人のふりをして虎の本拠地にやってくるキラ達。
ヤマト少尉と言いかけて、顔を赤らめて少年と言い直すバジルール中尉の可愛さ。
子供が笑いながら走る背後、平和そうな街に見える弾痕と巨大な兵器。
キラがコクピットで寝泊まりしている、として邪魔なものを取り出す整備員。
フレイとキラ、意外なカップリングに驚く艦長とエースパイロット。
正規の訓練も受けていない子供だと言うことを忘れたと言う艦長。この大人の言い方が良いですね。まっとな組織人の大人らしい言動です。
問題の解消法としてエッチなことを考えたエースパイロットとそれに気付く艦長。笑えるシーンです。
どこの水でも水は水。つまり、敵に占領されたら敵と共に生きるのも、それも生き方ということですね。これは、あとの敵の指揮官の会話とも対比され、関連される発言ですね。
なんだか良く分からない名前の料理に、チリソースを掛けると主張するカガリ、ヨーグルトソースが常識だと主張する謎の男。食べ物の話がしっかり描かれるのは良いですね。しかも、ちゃんとした、それらしいエスニック料理が出てくるのが良いですね。それが妥当かどうか判断できる知識はありませんが。
そして、食事中にいきなり撃たれて爆発。この日常の延長線上にある破壊は、現実のイスラエル、パレスチナあたりのリアリティでしょう。こういう恐ろしさをきちんと描くアニメは少ないですね。
いきなり銃を拾って撃つのかと思ったら投げて、その隙に接近して蹴り上げるキラ。射殺しないのが良いところですね。とても良いです。
謎の男は実は虎の隊長。周囲にはさりげなく護衛もいた、という描写が良いですね。一人で出歩いているわけでは無いわけです。
食料武器を調達する商人。貴重な水は高うこざいます、言っていますが、この「水」という表現が奥深いですね。
敵の基地で出てくる謎の黒髪美女。少し言葉のなまったような感じがするのが良いですね。
カガリちゃんの入浴シーン、口を水面下にして息を吐いてぶくぶくさせる映像表現が凝ってますね。
再び出てくる謎の化石。人はまだ先まで行けるという希望。それはやっかいなことだという敵の隊長。この戦争の一番の根っこというのは、どういう意味でしょうね?
ドレスアップしたカガリにノックアウトされるキラ。このへんキラはお子様です。
カガリのまっすぐな良い目。それは一つの魅力ですね。
戦争には制限時間も得点もない。なら、どこで勝ち負けを決める? そう言う敵の指揮官は非常に鋭いところを突いていますね。やっぱり、どちらかが滅びなければならんのかね、と言いながら微笑んで銃を引く虎。驚くキラ。そう、戦争は最終的な国際問題の解決手段であって、敵対者を殲滅するためのものではありません。そこを見落としそうな話はフィクションでもノンフィクションでも、よくある話ですね。
キラがコーディネーターだと言う虎、それに驚くカガリ。やはり、人種差別的な話がここでもつきまといますね。
ここでは戦場ではないと言ってキラとカガリを帰す虎。それは、ある意味で絶対的優位の自信があればこそでしょう。しかし、それは別にしても、戦争をしていないときは敵ともコーヒーを飲みながら語り合える、という発想は何かを悟った者の証でしょうか。
最後には、ストライクを無断で動かそうとして動かせず悔しくて泣く眼鏡君。それを、バカね、と言うフレイ。そんな、ちょっと泣けるシーンまで入っているのが良いですね。
と~のは、実はドレスも着慣れているらしいカガリちゃんを応援しています。これもきっと伏線でしょうね。
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