今回のSEED。
クルーゼ隊は嫌いだと言いながら、それなりにちゃんとクルーゼ隊のパイロットを迎える挨拶する敵の指揮官。ちょっと皮肉な態度はあるにせよ、これが普通の大人の組織人というものですね。
これから命のやりとりをする相手のことなんか、知っててもやりにくいだけだろう。そんな台詞を聞いても、今のキラにはどうしようもありませんね。
戦いに先立って地雷原を破壊。ただ単にロボットでプロレスすることが戦闘ではないということですね。
地上戦艦のデザイン。特に地面に接している面積が広いのが良いですね。それに、強く、意味のある存在として描かれているのが良いところです。壊れ方もきちんと存在感を持たせて描かれているのが良いですね。
ちゃんと武器を調達してから攻撃に向かっているレジスタンス達。これが戦争というものです。
地表を汚染するので使えない武器。
砲身の温度が上がって使えなくなる武器。
何でも好きなだけ撃ちまくれる訳ではないのですね。これも1つの戦闘のリアリティですね。
遠くで爆発する機体。着地するストライク。その手前に落下するビームサーベルが突き刺さった敵機の頭部、という三重になった奥行きのある構図。なんと素晴らしくも凝ったレイアウト。
「なんで嬉しそうなの? つらいわね、アンディ。ああいう子、好きでしょ」「投降すると思うか?」「いいえ」こんな会話を交わす敵の指揮官とその部下の女性。こんな会話が存在するということが、また別の意味で、リアルな戦闘らしさでしょうね。
ビームの減衰率が高すぎる。大気圏内ではこんなかよ。と愚痴を言うクルーゼ隊の若造。ちゃんと、宇宙と地上は違うということを意識的にドラマの中に織り込んでいますね。
敵の指揮官機、背中のビーム砲が旋回できて、斜め横方向に向かって撃っているところが良いです。映像の緊張感と格好良さが出ていて、良いですよ。なかなか、こういう映像は作れないかもしれません。
カガリが敵艦にワイヤーを引っかけて機体下部にのばしたビームサーベル(?)で敵艦の砲塔を破壊する。こんな映像をよく作ったと思います。よくイマジネーションが浮かんだと思います。多くのガンダムファンは、これがどれぐらい凄いことか分からないかもしれないけれど、これは凄いと思いました。
不時着したカガリの機体のシーンが凄くいいですね。何とも言えないある種の戦場の空気みたいなものがにじみ出ていたと思います。
ビームライフルを破壊されて咄嗟にシールドで爆発を防ぐストライク。
ゲリラにぼこぼこに攻撃されるクルーゼ隊のガンダム。
砂漠戦艦は振動モーターとやらで駆動されているらしいですね。なんだか分かりませんが、ちゃんと考えているようですね。
敵の指揮官機が奥に向かって走っていったあと、手前に切り落とされたシールドの断片が落下するシーンの奥行き感の見事さ。
そして、最後に敵を倒し殺すことで苦悩が深まる矛盾のドラマという結末は、まさに戦闘のある種のリアリティそのものでしょう。
と~のは、この苦境をしっかりと乗り切った女艦長を応援しています。かなり苦しい立場だと思いますが、最後まで耐えて指揮を執り続けたのは立派だと思いました。
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