うっかりチェックし忘れていました。
3月2日のナージャは、細田守さんの演出でした。
見ながら本当に緊張感に痺れましたよ。
お屋敷の中を出口を捜して歩くナージャ。ただそれだけのことに時間を掛け、様々な風景を見せてくれますね。
お屋敷の中で、ドアから顔を出す女と、それに部屋の中から声を掛ける意味ありげな男。エッチなことでもしてるような雰囲気ですね。子供には絶対に分からないことですが、それを分からないことを前提に描ききった大胆さが見事ですね。
なぜか成り行きで使用人扱いされて働かされるナージャ。働いてしまうところが良いですね。しかし、そのことを膨らませて話の骨格にしてしまわないのが実に贅沢です。
「白薔薇様ね」と言いながら白い薔薇を切る使用人。こういう演出が良いのです。
「あのときはあんなに近かったのに、今は遠い」その距離感と身分差別感の見事さ。
舞踏会に連れてこられたどこかのお嬢様のどもり加減が見事。
それから、夜の庭園の暗さが見事です。照明のない世界での暗さ。その暗さの中で踊る少女を発見する王子様という印象的なドキドキのシーン。
強烈な身分否定の台詞を小気味よく喋る王子様。
暗闇の中でのナイトとナージャの会話の抑えた声の見事さ。
そして、最後にはフランスに渡る船のバランス感がとても良い感じ。
やはり細田さんはひと味違いますね。
と~のは、何はともあれ細田守さんを応援しています。
ご注意: このコンテンツは、「バーチャルネットライター と~のZERO歳」と呼ばれるサイトに書き込まれた内容を変換して、本サイトに転送したものです。このコンテンツの内容は、「と~のZERO歳」という仮想人格が書いたものという設定であり、謎のアニメ感想家トーノ・ゼロと限りなく近いものの、必ずしも同一人格ではないことをお断りしておきます。