今日のSEED。
孤島で助けを待つ敵味方のパイロット。二人が激突し、そして、和解するというのは、ある意味でよくある話かもしれません。しかし、ロボットによる戦争アニメの世界で、こういう話をちゃんとやった例は多くないかもしれません。ファーストガンダムでいうと、ククルス・ドアンの島がそれに近いかもしれませんが、やはり違います。
それはさておき。気になったところは、こんなところです。
あくまでカガリを行方不明扱いしないで捜索しようとする女艦長。この態度が良いではありませんか。甘いけれど、こういう指揮官の下でこそ働く気になる人も多いはずです。
落ちている銃を後方に蹴るカガリ。拾わないのが正しい態度ですね。
ナイフを突き立てられそうになって悲鳴を上げるカガリ。追いつめられて、悲鳴が出てしまうところがカガリのまだまだ若い部分ですね。
それでためらうアスラン。銃と弾倉を海に投げ捨てるアスラン。アスランも優しいですね。
疲れているのにすまないと、キラを捜索に送り出す女艦長。ここにある種の矛盾のツケをキラに押しつけてしまう女艦長の苦悩が見えますね。しかし、時間をスパッと切ることができる点が、決断力のあることを意味していると思います。良い艦長ですよ。
熱心にアスランを捜索しようとしない仲間達。一人、アスランを心配する緑の髪の少年兵。
コクピットから外の空を見て、「スコールか」というアスランの一言。スコールという一言が良いですね。とても良いです。
水にはまってスコールの水に水没するカガリも良いですね。そういう自然環境ということですね。日本ではないのですから。
大丈夫か、と引っ張り上げたアスランを見るカガリの何とも言えない少し濡れて色っぽい顔と、そこでカガリの髪から出てくるカニ。この演出は見事ですね。特にカニが出てくるところ。
スコールで身体を洗うカガリ。これは本当にリアルな話ですね。
「服の中にもカニがいるようだぞ」と言うアスラン。どうして分かったのでしょう? 女の子の服の下のことだというのに?
服をたくし上げるカガリ。下乳ちらり。うるさいPTAが見ていませんように。そして、赤い顔をするアスラン。
焚き火を挟んで語り合う敵味方の二人
地球とプラント、どちらが悪いかで話をする二人。でも、プラント側の正義を聞いて、自分の正義が通用しないことを知るカガリ。しかし、二人の戦わねばならない理由が正面からぶつかって、膠着してしまいますね。
「よそう、ここでおまえとそんな話をしてもしょうがない」と寝てしまうアスラン。これもまた戦場で有り得る1つの状況でしょうね。
アラートで1時間休んだだけで捜索に出ようとするキラ。アラートって何でしょうね? と~のは分かりませんが待機所のような場所でしょうか?
さりげなく悔しい気持ちを露わにするエースパイロット。ここはさりげない実に良い演出ですね。
カガリを放ったまま寝てしまうアスラン。無防備なアスランを見て何かを思ってしまうカガリ。そして、寝ているアスランから銃を奪うカガリ。そのカガリに対してナイフを構えるアスラン。殺し合いに向かってヒートアップする状況ですね。二人とも、引けないものを持っています。
しかし、銃を投げるカガリに飛びつくアスラン。そして「オープンボルトの銃を投げる奴があるか!」と怒る。そこで、つい「ごめん」と言ってしまうカガリ。さっきまで殺し合いそうになっていた二人なのに。ある種の緊張が切れて、殺し合いではなく、友達のような雰囲気に変わってしまう二人。借りを返させろ、と敵に必死に訴えてしまうカガリ。さっきまで殺し合いになりそうだったのに。ちなみに、オープンボルトって分かりますか? と~のは分かりませんでした。でも、投げると暴発しやすいそうです。
この緊張が限界を超えて、そして和解してしまう流れが素晴らしいですね。良い作品ですよ、本当に。
敵が接近してくる時に、戦闘になりたくないから機体を隠さねばならないというアスラン。そして、最後にカガリが軍人でないことを確認するアスラン。この態度が、いくら強がって見せても甘いアスランらしいところですね。
最後に、救助の登場で終わり、戦闘シーンにならないところが、この話のとても良いところですね。
あと、パイロットスーツを脱いで傷の手当てをするシーンも、服の構造をちゃんと考えているわけですね。海にアンテナを放つアスランやクビだけ海上に出して進むストライクのシーンも良かったですよ。
と~のは、まだまだお子様だけれど、未来が期待できる純粋さを持つカガリとアスランを応援しています。
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