2003年06月03日
川俣晶の縁側ソフトウェアMagSite1開発日誌total 1890 count

苦節数週間、MagSite1を公開サーバ上に初めて設置

Written By: 川俣 晶連絡先

 これまでの数週間、苦闘しながら書いてきたMagSite1が、とうとう最低限公開可能な状態に達しました。

 MagSite1は、開発コードネームで、正式な名前はまだ決まっていません。小規模なWebマガジンを手軽に作成するためのソフトです。この文章はMagSite1上で書いていて、最初に公開されるのはMagSite1上と言うことになります。とはいえ、将来、この文章がもっと別のソフトを経由して公開される事態が有り得ますから、これを読んでいるあなたがMagSite1を経由して読んでいるとは限らないわけですが。

 余談ですが、こんな風にコンテンツがプログラムよりも長い寿命を持って生き延びていくのは、当然期待されることです。プログラムは、時間と予算と仕様書があれば何度でも作れますが、コンテンツはそうではありません。将来、もう一度作ることができないコンテンツもあるわけで、それを維持するためには、コンテンツの寿命をプログラムよりも長くするように配慮する必要があります。MagSite1ではXMLを使うことでその可能性を高めています。

 という余談はさておき。

 細かい話はおいおい書いていきますが、概要だけ記すと。

 MagSite1は、ASP.NET上で実行するクラスライブラリと複数のページ群から構成されているものです。開発はVisual Studio 2003。実行OSは、開発はWindows 2000またはWindows XP。最初のテスト公開は、Windows Server 2003ということになります。

 MagSite1はゼロから作成したものではなく、その前に、バーチャルネットライターと~のZERO歳や、dNetという前例となるプログラムがありました。それを進化させ、まっとうに誰でもインストールすれば利用可能とする、というのがMagSite1の位置づけです。あまり重要ではないと思われるいくつかの機能は削っていますが、そのかわり、キーワードの階層化や、コンテンツが増えた場合でも速度を維持するための工夫などを多数入れています。一応、コンテンツ1万個でもストレス無く運用できることが目標です。これは、リアルタイムに反映されるアクセスカウントを含めた場合、かなり難しい目標と言えます。もちろん、アクセスカウントと言っても、単純に数えるだけではありません。そのあたりの話題も、おいおい書いていけると思います。一つだけ書いて置くなら、これを実現するのは楽ではなかったし、トリックも多用したし、試行錯誤も要しました。そう簡単に、真似はできないと思います。たとえば、2,3日ソースをいじっていると似たようなものはできるでしょうが、高負荷時のレスポンスに差が出ると思います。

 (もっとも、MagSite1のファイル構造を見てから真似をすれば、わずかな時間でも似たようなものが作れてしまう可能性は有り得ますが……)

 というわけで、どんな風に公開していくかも未定のミカン製ソフト、もとい、未完成ソフトのMagSite1をよろしく!

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