今日のSEED。
いきなり部下が思い通りに動かないバジルール少佐。厳しい訓練。完璧主義。バジルールらしいですね。
エターナルに対応するために働かされるザフト兵が、「とばっちり」と発言する語感の安易な感じ。あまり深く考えずに、面倒なこと、と受け取っている印象があって、エターナルに肩入れする視聴者の神経を逆なでする感じですね。良い演出です。
正規のザフト兵に混じってミーティングに出ているフレイ、という状況の微妙さ。何とも言えない緊張感と屈折感がありますね。
疲れている仮面の男。彼もまた疲れる。その疲れた姿をフレイの前に晒す真意とは何でしょうね。
「なぜ、コーディネーターを討つことが、蒼き清浄なる世界のためになるのか」もっともな疑問ですね。
「作りたいと思いますわね、そんな時代を」というラクス。まさに、希望の光ですね。
父に撃たれたアスラン。父を失ったカガリの会話。二人のまだ幼い感情の動き。
生体CPUと呼ばれる新型機のパイロット達。兵士ではなく部品扱いという酷い状況。まさに戦うべき敵ですね。
アズラエルとバジルールの会話もなかなか。エリート軍人のバジルールが信じる軍と現実のギャップが滲み出してきますね。
ピンクのお姫様。ピンクのお姫様ですか。なるほど。そういう言い方もありなんですね。
「子供にばっかでかい顔をさせておけるかってね」というフラガ。このドラマには子供がいっぱい出ていますね。それに対して、フラガは大人ですね。その差が、これまで地道にしっかりと描き込まれていますね。それが、とても良心的だと思います。子供の感覚で全てを割り切ったドラマにしていない、というところが良心的です。たとえていうなら、アルプスの少女ハイジで、ハイジと同じ目線の子供のドラマがあるのと同時に、ハイジを取り巻く大人のドラマがあるのと同じような意味で良心的です。そして、ここでフラガにこういう台詞を言わせるセンスが凄く良いです。
「目標、アークエンジェル級1番艦、アークエンジェル」この台詞が、なぜか、とても感じ入るものがありました。
攻撃前にアークエンジェルに通信するバジルール。そんなことは命じられていないのに、自分の判断で通信を行い、降伏させようとするところが、バジルールの良いところですね。
「降伏、復隊はありません」と返答するラミアス。事態はもう、そんな単純なものではなくなっているわけですね。バジルールから見れば、単なる脱走兵問題ですが、彼らはもっと違うものを背負ってしまっています。その違いが見えて来たときに、はたしてバジルールはどういう行動を取るのか。楽しみですね。
そして、通信を通して伝わるアズラエルの言葉。何が敵であるかを明確に関係者に知らしめましたね。
バスター発進、というところが、なぜかドキドキな感じで良いですね。
「デブリに気を付けて」何の説明もなくデブリという言葉を使える時代になったのですね。ちょっと感慨があります。
アークエンジェル級2番艦ドミニオン。バジルールの指揮で完璧な戦闘を見せますね。
5ポイント刻みでミサイルを発射させるバジルール。これに限らず説得力のある専門用語が激しく飛び交う緊迫感は凄く良いですね。プロの仕事という感じがします。
明後日の方向にミサイルを撃つバジルール。先を読んだバジルールの深慮遠謀ですね。
「うまく立ち回ればいろいろなことに片が付く」という仮面の男。何やら、ここで歴史の裏が何か見せそうな感じもありますね。
アークエンジェルに向かうミサイルを迎撃するキラ。落としきれないですり抜ける映像のスリリングさ。
そして、大ピンチのキラというところで終わってしまう、次回への引きの上手さ。
と～のは、うまく指揮しても自慢はしない誠実なバジルールを応援しています。
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