2003年9月3日放送の「誠の初恋物語」。
もう4回ぐらい繰り替えし見てしまいました。
こんなことは滅多にありませんが、何回見ても良いですね。
見る回数が増えると、更に気付くこともあるし、出てくる感想もありますね。
というわけで、滅多に無いことですが、感想の第2弾を行きます。
まず、夕日の海岸で並んで立つ誠とポリスの映像の良さと、何とも言えない雰囲気が醸し出されていますね。
とても優秀なお医者さんと説明されている台詞の途中ですっころぶ亜希。しかも頭の上にスリッパという、間抜けな姿。このスリッパが殺人的に可愛い感じですね。凄い演出センスです。
桂くん、というナイスキャラクター。彼は、このエピソードの中で、重要な役割ですね。
ボーっとしている誠のまわりのみんな。誠を気にしているのはこいつらだけかと思いきや、カメラが横に移動すると、他の連中は隣のテーブルで情報検索中。つまりほぼ全員が興味津々という感じなのですね。今回は、aと思わせて実はAという意外性を出す演出が繰り返し決まっていますね。
特殊才能育成法による日本最年少のドクター、という説明がさりげなく入っていることの、そのさりげなさが上手いこと。それと同時に、このエピソードは単体でMRRを知らない人に見せられる良い説明になっていますね。このエピソードだけ取り出して、他の誰かに見せられます。
ホームの見送りシーン。みんな見送りに出てくるだけでなく、今度は教官達まで一緒に。更に怖い顔の長官まで。その長官がデートのアドバイスを始めるという意外性。
モノレールの描写も良いですね。こういう場面で、乗り物としてモノレールが出てくるロマン。
待ち合わせの場所に立っている銅像はシェーのポーズ。それが、焦って敬礼している誠の背後に見えているのが面白い演出です。
ゲーム機の試遊台で、誠が操るポリスが、亜希の操るドーターロボに、リボンを鞭のようにバシバシ叩かれて負けているSMチックなラブラブ映像。実際、誠は精神的に、亜希にバシバシやられちゃっているわけですね。更に、戦闘後に、二人を見せている映像でも、ちゃんとゲーム画面内の映像が作られて動いているのがさりげなく凝ってますね。
野球になぞらえる解説のエースと、実況のショウ。しかも、名札を作っている動きもさりげなく描かれているし。
桂君の話をする背後の建物に、妙な角度で取り付けられている四角い物体。この妙な角度が、ある種の感じをさりげなく演出していますね。
「私一人で喋っちゃって」からジュースを落としてしまう亜希の体の動きの自然さ。
夕日の病室。「私は医者です。自分の体のことは分かります」という亜希の言葉に沈む看護婦。この夕日と、最初のシーンの誠とポリスが一緒に浜辺に立っている夕日はある意味で対になっていますね。
停電が起こったことで、MRRが公共の施設に確認をしていますが、その時に病院で電話に出ているのがしっかりした大人のオジサンというのが、世界の広がりを感じさせて良いですね。そういう人材のいる大組織の病院なのですね。
贈り物を桂君に渡したあとの目だけで示される亜希の苦しさ。
「亜希先生を助けて」という桂君。しかし、居場所を質問すると泣き出して答えられない。そして、すぐ駆け寄ってきた看護婦が代わって答えます。この演出は素晴らしいですね。桂君という子供の子供らしい限界が描き込まれることが、人への慈しみの心です。
最後の方でも、現場にいる誠の背景(空)をジャイロが飛んで行き、後ろをアニメキャラの隊員達と一緒にCGのポリスが走っている、という凝った映像。
最初から最後まで、本当に凝りまくっていますね。
もしかしたら、MRRのこれ1本と言える名作として残るものかもしれません。
と～のは、マシンロボレスキューを応援しています。
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