2003年11月30日
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世田谷美術館・時空を超える風景たち -明治の記録画から現代都市の写真まで・収蔵品展

Written By: 川俣 晶連絡先

 今日は、世田谷美術館の企画展、「時空を超える風景たち -明治の記録画から現代都市の写真まで」に行ってきました。

 ただでさえ様々な用事が集中して忙しい中、昨日は予定外の出来事まで断固情熱を持って実行して、本当に大変でした。先々週の途中から、忙しさのレベルが通常ならあり得ないレベルに上がりっぱなし、という感じでまさに破滅的。先週は、この歴史資料館巡りもお休みしてしまったぐらいです。しかし、忙しいからという口実を作って出歩くことを中断することは、好ましいことではありません。まさに、そういう堕落を回避するために、週に1回歴史資料館巡りに行こうと堅く決めていたのです。極めてイレギュラーな状況で先週はお休みしましたが、それが2週間も続くことは好ましいことではありません。

 もう1つ、今日行った企画展と、もう1つ行こうと思っていた企画展が、どちらも来週までであり、終末ごとに1回出歩くペースで両方に行こうとするなら、今日のうちに片方に行っておく必要があります。これはスケジュール的な制約と言えます。

 それゆえに、行かねばならない、と考えていたのですが、今日は疲れが出て、食事に起きつつ昼過ぎまで寝込んでいました。

 午後3時近い時間に、やっと出かけました。

 世田谷線で三軒茶屋に出て、そこから東急に乗って用賀へ。そこから更にバスに乗って美術館前へ。バスは休日の昼間でも1日3本ペースで便利とは言えませんね。23区内ではありますが、かなり不便な場所ですね。

 降りたバス停で帰りのバスの時刻をデジカメでメモって美術館の建物へ。

 この美術館は砧公園の中にあります。しかし、ここに来て、もしかしたら芦花公園と砧公園を混同していた可能性があると気付きました。どちらも環八沿いの西側で、ほとんど行く機会もない場所という共通点がありますので。しかし、どちらも自分の足で踏み入れた今は、取り違えることは無いはずです。

 建物の周囲には、ちょっと美術っぽい感じもありますが、入り口は、ちょっと地味な感じもありますね。

世田谷美術館世田谷美術館 [300x225] [600x450] [750x562] [1000x750] [1632x1224]

 企画展の入場券を買うと、収蔵品展の切符も付いていました。

 さて、この「時空を超える風景たち -明治の記録画から現代都市の写真まで」という企画展は、桜上水の駅でポスターを見て開催を知ったものです。これを見たいと思った理由は、もちろん、美術展を見たかったからではなく、古い風景の写真や、風景絵画を見たいと思ったからです。つまり、美術的興味ではなく、歴史的興味だったわけです。

 しかし、実際に見てみると、日本以外の風景の絵画があるどころではなく、空想上の風景だとか、抽象画などもあって、期待に添ったものは3分の1以下だった感じがします。それでも、なかなか面白いものでしたが。

 特に印象的だったのは、明治天皇の婚礼25周年の時の記録スケッチ的な高橋源吉の水彩画と、戦災で焼けた銀座の風景の写真でした。それから、笹塚の風景画として、都会的な建物も見えない牧場風景が描かれているというのが強烈でしたね。これが、京王線の笹塚のことであれば、とても印象的ですね。

 もう1つ、ルパート・スパイラ陶芸展というものをやっていたので見ましたが、これはイマイチ良く分かりませんでした。縄文土器などとしてよく見る土器と同じような形、大きさのものもありましたが、土器なら見て分かるのだけどなぁ、という感想が残りました。

 その奥に、収蔵品展がありました。これは、この美術館の収蔵品を展示しているようですが、これは凄いものだったと思います。作品の熱気が違うな、という感じがしました。企画展などには、美術品としてはぬるいかも、あるいは分からないな、というものも含まれていましたが、収蔵品展はどれもこれもグッと来る熱さが感じられました。これは見て退屈しないと思います。お勧めです。歴史資料館巡りという趣旨には合いませんが。

 さて、バスの時間が近いようなので、ちょっとミュージアムショップを覗いてすぐに建物を出ました。既に外は暗くなっていました。さすが、昼がいちばん短い季節です。

 しかし、バス停に戻ってよく見ると、何と用賀駅行きではなく、二子玉川駅行きと書いてあります。確かに用賀駅から美術館前行きのバスに乗って降りた場所です。しかし、そこから乗車すると行き先が違うのです。これは猛烈に焦りました。二子玉川に連れて行かれたら、とても遠回りになります。しかし、用賀駅に行くバスの乗り場を探し出したとしても、本数が少ないので、すぐ乗れるとは限りません。それなら、もうすぐ来るはずの二子玉川行きに乗るべきではないかという考えもありました。

 結局最悪のケースは用賀駅まで歩けば良い、と結論して、周囲を捜索した結果、バス停はこちらという看板を発見。それを頼りに用賀駅行きのバス停を確認。運が良いことに、もうすぐバスが来る時間でした。これで、何とかスムーズに帰ってくることができました。

 しかし、ここに行くには時間が掛かりますね。世田谷区といえば、私が居住している杉並区の隣だし、しかも杉並区の南端であって、世田谷区の間近です。それなのに、この美術館まで片道1時間を超えてしまいます。これも、なかなかに泣ける状況ですね。

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