謎のアニメ感想家(笑)、トーノZEROです。
今日のアタックNo.1の感想。
なぜアタックNo.1? §
なぜ、12月30日の夜という、ある意味で超ゴールデンタイムに、こんな古い、しかもテレビシリーズの再編集ものの映画を放送しているのでしょうか、東京MXテレビは?
本来、UHFは守備範囲外ゆえに、どんな番組をやっているか調べてもいませんでした。しかし、他の作業中にテレビでもつけておくかとスイッチを入れたところ、たまたま始まるところだったのを見てしまい、しばしば少し中断しながら最後まで見てしまいました。20:45よりの「アタックNo.1 涙の世界選手権」 (1970年東京ムービー)です。その少し前の時間に、19:30 「アタックNo.1 涙の回転レシーブ」 (1970年東京ムービー)も放送していたようですが、これは見ていません。
偶然目にした歴史の1ページ §
すぐ資料が引けないのでいい加減なことを書きますが。
アタックNo.1といえば、かつての人気テレビアニメです。
これは、それを再編集した映画だと思います。
もともと、東映動画は劇場用の長編アニメーションを作っていましたが、アタックNo.1のような質の悪いテレビアニメの再編集版の方が客を集めてしまったので、あの長編アニメの伝統は途絶えてしまったとか。そんな話があったような気がします。うろ覚えですが。
その点で、これはアニメ史の1ページを刻む映画の1つと言えるかもしれません。
そして、子供時代に映画館で見たアタックNo.1の映画を再び見ることで何かを再確認するという自分史の1ページである可能性もあります。(実際に見たのがこの映画であったかどうかは分かりませんが)
意図せざる凄い映像 §
しかし、テレビアニメの再編集版と言いつつ、画面には凄い緊張感があります。
それは意図せざるものでしょう。
劇場に掛ける際に、上下をカットした結果、意図せざる大胆レイアウトに変わったのかもしれません。それが、映像の緊張感を高め、観客達をグッとスクリーンに引き込んでいたのかもしれません。
最後の敵はソ連! §
最後の敵はソ連。今はもう無いソ連ですね。
一流の最強の相手として描かれています。
そして、激闘の末、日本チームは敗れるという黄金法則を破る大胆な結末。意図せざる大胆レイアウトと合わせて、凄い印象深さを残す映画だったかもしれません。
幼少時とは印象が変わる猪熊コーチ §
幼少時、猪熊コーチというのは、乱暴で怖いという印象が残っていました。
しかし、今見ると、とてもまっとうな大人に見えますね。
むしろ、選手達を、一人前の相手として妥協せずに遇しているところが、なかなかの好人物に見えます。年を取って見ると違って見えるのが名作の特徴であるなら、もしかしたら、アタックNo.1は名作なのかもしれませんね。
ちょっとシオシオな演出も §
わざとらしく光る目。誰もかれも光ります。何とかなりませんかね (汗)
今回の一言 §
入場する選手達。低い位置のカメラが近づいてくる選手達を捉える構図。しかし、どんどん選手達は近づいてきます。最後には、何と、股間のどアップという大胆構図!
なんというエロチックさ!
そして、激しく戦うヒロイン!
やっと理解しました。
我々は、アタックNo.1で、戦うヒロインに感じるときめきを幼少の時代から刷り込まれていたのです。