謎のアニメ感想家(笑)、トーノZEROです。
2003年12月28日のGungraveの感想。
相変わらず凄い話をやっていますね。
微妙な心理描写の巧みさで、建前と本音、陰謀と誠実が交錯する状況を驚くほど上手く描いていますね。これは驚きです。
ハリーの立派な新居に、大胆な水着姿のシェリー。二人がキスをするときに、やってくるシェリーの父親、ベア・ウォーケン。この間の悪さ。
ベア・ウォーケンの食事シーンのどこか苛立ったような激しさ。父親の心理というものですね。
一方、かつての上司の母親の墓参りをするブランドン。なぜ連絡しなかったというブランドンに、「住む世界が違う」という答えと、それに対する「違う、組織は1つだ」というブランドンの言葉。なかなかに泣けますね。ビッグ・ダディとブランドンが理想とする組織というものが描かれていますね。それは、ハリーが目指すものと食い違いを見せています。
「俺が信じるのはおまえの言葉ではない。俺のこの目だ」とハリーを見るベア・ウォーケン。しかし、彼の目は娘に甘い父親らしく曇っているのかもしれません。
再会するマリアとブランドンの会話。
銃を見せて自分の仕事を告白するブランドンの台詞の言い方が素晴らしいですね。
陰謀を成就させるハリー。そして、嘆くビッグ・ダディ。
今回の一言 §
二人で上を目指そうとするハリーとブランドン。しかし、微妙に違う目的であるようですね。組織は外憂を切り抜けた早々に、内患を抱えたのかもしれません。