謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!
今日の爆裂天使の感想。
サブタイトル §
第3話 野獣の吠える街
あらすじ §
あまりの危険さにバイトをやめた恭平ですが、事情を知らない人達からは、最後までやり遂げろ、と言われ、セイは学校まで迎えに来て、結局また料理を作る羽目に。更に、すっかり女達に気に入られた恭平は、優しい褒め言葉をかけられて、そのまま続けることになってしまいます。
一方、ジョーとメグは、ヴォンという男を生きて連れてくる仕事を行っていました。
ヴォンは、支離滅裂なことを叫ぶ切れた男でした。
ジョーとメグがヴォンを捕獲しようとすると、その前に別の男が出てきました。
彼がヴォンを眠らせると、ラプトも出てきて、ヴォンを救急車に乗せて連れて行きました。
ジョー達は、タクシーで救急車を追跡します。
救急車は、病院ではなく品川の工業地帯の使われていないラボに行きました。
ラボに潜入するジョーとメグ。すると、ヴォンがタンクの中にうかんでいるのを発見します。
そこで、メグに銃を突きつける謎の男。それに銃を突きつけたジョー。
謎の男は、ジョーとメグがこれをやったと思い込んで、理由を問いつめます。
ジョーは上手くメグを取り戻しますが、ラプトに包囲されます。
「脳はカプセルに入れられて標本にされちまっている。もうこちらの管轄外だぜ」とジョー走りながら言います。
二人の前に立ちふさがるラプトのサイボット。
サイボット相手なら、こちらもサイボットを使えば良いところですが、情報を得るまでは使えないとセイは言います。
サイボットのコクピットを撃って倒すジョー。ジョーはサイボットを奪って、地下に降ります。地下には秘密の列車があり、列車は走り出します。メグはその屋根に乗って行ってしまいました。ジョーは必死に追いますが、追いつけません。
列車の屋根には謎の男もいました。
謎の男は、メグに銃を突きつけました。
感想 §
今回の話は、ある意味、飛び抜けて特殊なことはやっていません。
ただ、ジョーとメグのコンビの地道なキャラクター描写の確かさが、グッと奥行きのある退屈しないシーンの連続を実現していると言えますね。なかなか優れた演出力であり、演技力です。
それから、複数の関係者が絡み合って、誰と誰が敵なのかはっきりしない状況もありますね。特に謎の男の立場は良く分かりません。それもまた、分からないことが醸し出す緊張感となっていますね。
筋の通ったサイボットや救急車のデザインも好感です。
地下に列車、というのも意外性のある展開ですね。特定の施設に行ってそこでドラマが完結するかと思いきや、意外な移動手段。
そして、サイボットにもちゃんとコクピットがあって、そこを狙う戦い方をするジョー。けして無敵の兵器ではないところが良いですね。銃を持った生身の人間でも、上手く工夫すればちゃんと勝てる余地があるわけですね。これは、とても良いことです。
今回の一言 §
銃を突きつけられたメグが、言う「ジョー、飛んじゃう。頭飛んじゃう」という台詞はなかなか面白いですね。
2004年4月22日書き足し §
第1話で、ジョーが敵に銃を突きつけているときに、恭平に銃が突きつけられるという状況がありました。恭平が大事なら銃を捨てろ、という脅しです。
今回は、恭平がメグに入れ替わって、同じようなシチュエーションがありました。
しかし、どちらもジョーの態度は大差ないと言えるし、実は違うとも言えます。
大差ない、というのは、人質を撃つ態度を見せる相手に、撃ってみろよ、と告げて銃を降ろさないこと。ジョーから見て大切な人であろうメグの場合の態度と恭平の場合の態度に大差がないことから、実はジョーが特に恭平を軽んじたり、見殺しにして良いと思っていたわけではないことが推測されます。
ですが、その後、メグの場合は銃を落とすフェイントで即座にメグを奪い返しています。恭平の場合は、そこまではやっていません。状況からして、できなかったという話もあり得るかもしれませんが、サイボット乱入後に特に恭平に気を配っていないことから、やはり違いであると見て良いように思います。
つまり、このシーンでは、ジョーはけして恭平に冷酷ではないと言うことを示しつつ、同時にジョーから見た恭平とメグの重要度の差を示しているように思います。