世の中にはいろいろな機械がありますが、一般的に、ちゃんとメンテナンスしてやれば、長く快適に使えるものです。
では、機械の一種であるパソコンをちゃんとメンテナンスしてきたかというと、ちょっと怪しいところです。実は、パーツ交換などの改造はしても、仕様変更抜きのメンテナンスと呼べるような作業は、ほとんどしていなかったような気がします。その理由は簡単で、ライフサイクルが短いために、メンテナンスを必要とする前に、改造、引退等の時期を迎えてしまうからでしょう。(もっとも引退してもパーツは再利用されますが)
しかし、昨日はちょっと例外的にパソコンをメンテナンスする経験をしてしまいました。
なぜメンテナンスが必要になったのか §
昨日は、ビデオ録画用のやや古いVAIOを2台メンテナンスする羽目になりました。
なぜ、VAIOがメンテナンス対象なのか。
録画用のVAIOは、パソコンでありながら、実質的にビデオデッキ相当のマシンとして使っています。その結果、ライフサイクルがパソコンよりも長いという状況が発生しています。また、改造もほとんど行いません。改造によって録画の信頼性が落ちることはビデオデッキにとってはマイナスだからです。改造に耐えるほど広いマージンを持ったパソコンじゃないようだ、という印象を持ったという理由もあります。また、地上波デジタルの時代が近い将来到来する以上、今アナログ放送用の機材を買い足すことは嬉しくなく、できるだけ現在の機材で乗り切りたいという気持ちもあります。
しかし、ここ数日、主録画マシンのVAIO RX63がしばしばハングアップする事態が発生するようになりました。これまで、ずっと安定して稼働していたものが、急におかしくなった感じです。
その結果、予備録画用として中古で入手してあった(2台目の)VAIO RX61Kを録画任務に投入することを決定。これは、録画任務に投入したことはなかったので、確実に動くかどうか調べるために、RX63と平行稼働させることにしました。また、RX63の方は、どうも拡張カードの接触不良ではないかという危惧もあったので、一度ばらしてカードを差し直すことを考えました。
これでRX63のメンテナンス作業が確定しました。
しかし!
録画任務の準備が完了したRX61Kを再起動すると、BIOSがエラーを吐いて止まってしまいます。ファンが回転しようとして何かに引っかかって止まっているような異音もします。背面を触ると電源ユニットが非常識なほど熱くなっています。
RX63がピンチだというのに予備機までピンチ!
ここに、RX61Kのメンテナンス作業も確定しました。
RX61Kメンテナンス §
RX61Kは、壁のReiさんがファンを静音仕様に変更したスペシャルチューンです。
中を開いて電源を投入してみると、ファンは元気にまわっています。どこにも引っかかっていません。
再現できないので、ともかく調べてみると。
ファンに問題が出る可能性が2つ見付かりました。
- CPUファンのケーブルの遊びが大きく、ファンの回転部に接触した可能性がある
- 電源ユニットのファンの手前にあるフィルタがほこりでべっちょりとなっていて、風通しが悪そう。これが何か悪さをしたか?
ともかく、ケーブルは縛って遊ばないようにしました。フィルタについては、必要性よりも問題の方が多そうに感じられたので外してしまいました。
以上の処置で組み直したところ、今のところは問題なく動作しています。
RX63メンテナンス §
RX63は、蓋を開いたあと、ビデオカード、チューナーカードを抜いて差し直し。それから、他のコネクタも、きちんと力を入れて押しておきました。
チューナーカードだけ、外す際に少しゆるい感触があったので、もしかしたらこのカードが緩んでいた可能性はあります。まあ、1週間ほど運用してみれば、これで改善されたかどうかが分かるでしょう。
屋内配線も変更 §
ここまでは昨夜の作業です。
この段階では、予備のVAIOも録画任務に参加させるため、TV兼用モニタに接続されていたアンテナケーブルもそちらに接続してしまいました。そのためTV単体ではTVが見られません。
そこで、今朝になってから、新宿のヨドバシまで出向き、分配するための機材を買ってきました。
余談ですが、これには2つの驚きがありました。この手の機材を買うのは20年ぶりぐらいだと思いますが、ずいぶんと雰囲気が変わっていたこと。もう1つは、新宿でこんなに豊富な品揃えの店があったこと。秋葉原でも、これだけ並べている店は滅多に無いような気がします。(と言っても、最近の秋葉原をきちんと把握している訳ではありませんが)
VAIOはVHFのスルー端子がないので、マシンの数だけ分配する必要があります。
メイン録画機、サブ録画機、TVの3台に加えて予備録画機も参加すると、4分配の必要があります。
そこで、最初は4分配機を買って綺麗にまとめようと思ったのですが。見ると高いのです。これまでは、ブースターから2系統の出力があって、1つは2分配。1つはそのまま使っていました。そこで、そのまま使っていた1つを更に2分配して全体として4分配にすることを決定。最初はコネクタに2つの出口があるタイプを買おうと思いましたが、こういうタイプは何にぶつかって取り付けられないか分からないので、分配する部分がケーブルでセパレートされるタイプを買ってきました。それから、そこからVAIOに接続するケーブルも1本。
それをさっそく取り付けてきました。
セパレートされるタイプを買ったのは正解でした。一体型だと隣のコネクタ(2分配)が邪魔になって付かなかった可能性がありそうです。むしろ、これですら隣のコネクタと接触して、きつきつという感じです。しかし、きついのは相互に押し合って抜けにくくなる効能があるので、悪いことではありません。
メンテナンスで可愛いくなるマシン達 §
はやり機械も手間を掛けてやると可愛くなりますね。
可愛くなりすぎると、買い換えるべきタイミングで買い換えられない問題が発生する場合もあったり、不用になっても捨てられなくなったりするリスクがありますが (汗。