謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!
今日の爆裂天使の感想。
サブタイトル §
第10話 電脳番外地
あらすじ §
エイミーの顔を使った醜悪なコラージュがネットに流されます。
怒ったエイミーは、それがどこから流れてくるのか突き止めるため、外出したいと思います。しかし、セイからそれを止められます。
しかし、丁度やってきた恭平に無理矢理連れて行ってもらいます。
怪しげな街で、多くの大人達の知り合いと言葉を交わすエイミー。
ある店から情報の出所を突き止めようとしたところ、見張られていて、居所がばれてしまいます。
エイミーと恭平は、アンダーグラウンド世界のツアーコンダクターのところに行き、そこから怪しい場所に向かいます。
そこではテレビの顔を持つ男達が待っていました。生身の身体を捨て、ネットワークで意識を共有する存在でした。
彼らは、エイミーを仲間に迎えたいと言います。
エイミーは、彼らを嫌悪しますが、助かるために仲間になるふりをします。
そして、彼らの一人にウィルス入りのゲームソフトを入れて破壊してしまいます。他の者達は、怒り、逃げていきました。
セイ達のところに戻ったエイミーは、泣きじゃくり、セイに抱きつきます。
感想 §
これまで、今ひとつ出番が少ないエイミーの魅力を楽しませてくれる1話、ということになると思いますが。
そこで1つの対立軸として設定されるのが、人と機械の境界線でしょうか。
大人達と対等に付き合い、機械を自在に操るエイミーは、自分が機械になってしまいたいと思っている訳ではありません。ラストシーンで、セイに抱きついて泣きじゃくるような感覚は、あくまで人と人との関係を求める一人の子供であるように見えます。そして、機械を操ることは、そのような人間関係を間接的に得るための手段であると見ることができるかもしれません。
しかし、エイミーを仲間にしようとする連中は、人間であることを否定して、機械の身体になってしまっています。彼らが作り出すエイミーのコラージュは、あまりに醜悪です。しかし、真に醜悪なところは、そのように人間であることを否定しながら、可愛い女の子への欲望を捨て切れていないところですね。結局は、人間的な性の部分を追い求めてしまう煮え切らない部分こそが、もっとも醜悪です。
そして、煮え切らない部分は、彼らの去り際の情けない態度にも現れていますね。あれほど強く求めたにも関わらず、拒絶されるとあっさりと態度を変えます。
今回の一言 §
電脳街の描写も面白いですね。ちょっとラジオセンターあたりを彷彿とさせる小さな店が並ぶ通路があったり。