謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!
今日のGANTZの感想。
サブタイトル §
第10話 加藤くんは待っていて
あらすじ §
鈴木星人を倒したものの、他に一人いるはずです。
そして、老婆と子供が行方不明になっていました。
加藤は、生き残りたい奴は付いてこいと言い、残りの鈴木星人と老婆と子供を捜しに行きます。しかし、玄野はスーツを着ていないという理由で残されます。
残った暴走族は、玄野とリーダーに銃を突きつけて、加藤とは別に鈴木星人を探させます。
加藤達の前には、複数の鈴木星人が出現します。
激闘の末、加藤達はそれを撃退します。しかし、鈴木星人達は老婆と子供のところに向かっていたのでした。
老婆と子供は民家のガレージに隠れていましたが見つかってしまいます。老婆は子供を必死にかばおうとしますが、鈴木星人に攻撃されます。
玄野は、複数の敵がいるアパートに入るように暴走族から強制されます。
中には、たくさんの鈴木星人がいて、取り囲まれます。
感想 §
見どころはいろいろありますが。
まず、スーツを着ていない玄野君。暴走族に無理矢理敵のいるアパートに入らされる焦った感じが凄く良く描かれていますね。そして、アパートの廊下で、前後左右のドアが開くと、そこから鈴木星人が出てきて取り囲まれる怖さ。隠し持った銃はあるものの、それをすぐに取り出して撃てないもどかしさ。
撃てない加藤のために撃つ岸本、というのも面白い展開ですね。加藤は銃を撃てない、ということを把握した上で、かわりに自分が撃とうとする岸本。これも愛のなせる技なのか、女の強さなのか。おそらく、間違った選択だろうと思いますが、同時に純粋な心の発露でもあるのでしょう。
そして、こんな殺伐とした戦いなどできるはずもない老婆と子供を襲う悲劇。小便をするためにスーツを脱いで裸になる子供の、あまりにも状況に馴染まない光景。そして、あの気弱な老婆が、子供を守るために鈴木星人の攻撃への盾になるという痛々しい愛情。この老婆のやってきたことも間違いの連続だろうと思いますが、ここで身体を投げ出せる気持ちは本物でしょうね。
今回の一言 §
結局のところ、登場人物はみんなダメ野郎ばかりで、彼らの選択、決断もけして褒められません。しかし、限界状況で見せる彼らの純粋な気持ちは何か、価値があるもののように思えます。