2004年08月06日
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デザインギャラリー1953 第607回企画展 「デザインによる解決一Suica改札機のわずかな傾き」

Written By: 川俣 晶連絡先

 今日は病院に行った帰りにデザインギャラリー1963 第607回企画展 「デザインによる解決一Suica改札機のわずかな傾き」に寄ってきました。

 ITmediaのコラムであるデザインで性能が変わる~Suica改札機のわずかな傾きを読んで、こんなものが行われていると知ることができました。詳細はこの記事に書かれています。そして、記事中に「普通の人だと3分で見終ってしまう」と書かれていたのがポイントでした。つまり、ちょっと立ち寄ることができて、けして半日を消費したりしないと言うことです。

 そういうわけで、南北線から後楽園で丸ノ内線に乗り換え、銀座で下車して行ってきました。

松屋といえば §

 会場は銀座松屋デパート7F。デザインギャラリー1953という非常に小さいコーナーです。積極的な宣伝も行われていないようで、入り口には特別展「盲導犬クイールの一生」のポスターしか見えませんでした。

 さて、松屋と言えば、銀座松屋デパートが最初に連想されると思いますが、牛丼(正確に言えば牛丼とは呼ばれていないが)等を出すチェーン店の松屋フーズが全国的に展開したためか、松屋というとこちらを連想する人が多いようです。それにより、全く会話が通じないことがあります。そういう場合は、「けっ。これだから田舎者は困るんだよな。松屋といえば、銀座の松屋デパートに決まってるだろうが」と言うことができるような気もしますが、桜上水に松屋フーズの店が出来て以来、私が松屋と言えば松屋フーズを示すようになってしまったので全く説得力がありません (汗。

 スケジュール表を見ると、8月2日まで第26回鉄道模型ショウ2004をやっていたようで、数日前に来ていれば、これも見られたことになりますね。ちょっと惜しい気がしました。

かくも間違う人というもの「ユーザーインターフェースに携わる人は必見!」 §

 Suicaの読み取り機の試作品の数々も凄いのですが、それ以上に凄いのは、上映されていた実験記録映像です。Suicaは非接触式ICカードで、至近距離で0.2秒以上静止している必要があるらしいのですが、あらかじめ説明されているはずなのに読み取り機の上をびゅんびゅんと通過させる人多数。何回も通過させてエラーになっています。

 これで、いくつかのSuicaの謎が明らかになりました。

 非接触式であるのに、タッチアンドゴーと呼んでタッチを求める理由は、タッチすることが目的なのではなく、静止させることが目的であるわけですね。

 そのことは、会場にも説明がありましたが。

 会場に説明がなかったことで、引っかかっていたことが1つ解決しました。

 一時期、テレビのCMで、Suicaのタッチアンドゴーを説明する内容のものが流されていました。それは、Suicaのトラブルを避けるために、TVのCMを経由して啓蒙する価値があるものだったわけですね。

 それはさておき、13度の傾斜角等のいくつかのデザイン要因が、飛躍的にSuicaの読み取り率を上げることに結びついていると言うのは面白いですね。デザインが、単なるファッション性ではなく、機能性、安全性に結びつく事例ですね。デザイナーと呼ばれる人達の多くが、そういう側面に目覚めてくれると嬉しいと思います。

 それはさておき、ユーザーインターフェースに携わる人には、これは必見だと思いました。人はいかに間違う生き物であるか。それは、時として想像を絶します。そのことを肝に銘じずに本当に優れたユーザーインターフェースの設計はできないでしょうね。

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