2004年10月10日
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三の丸尚蔵館「北欧からの美の花束 デンマーク王室の陶磁コレクション―ロイヤル・コペンハーゲン」・国立公文書館 秋の特別展示会「鉄道」

Written By: 川俣 晶連絡先

 今日は、三の丸尚蔵館「北欧からの美の花束 デンマーク王室の陶磁コレクション―ロイヤル・コペンハーゲン」と、国立公文書館秋の特別展示会「鉄道」に行ってきました。

三の丸尚蔵館「北欧からの美の花束 デンマーク王室の陶磁コレクション―ロイヤル・コペンハーゲン」 §

 夏の過労状態から回復しているとは言い難い状態なので、本当は外出するのもどうかと思ったのですが。というか、まだできあがってない原稿があるのに出歩くなどどうかと思ったわけですが (笑い。

 身体を動かさないのも悪かろうと、出かけることに。少しは、何か良いものを見て閉塞的な気分も打開したいと思いました。

 と言うわけで、何となく好印象の残る三の丸尚蔵館で、新しく「北欧からの美の花束 デンマーク王室の陶磁コレクション―ロイヤル・コペンハーゲン」という展示を行っていると分かったのでそこに行ってみました。

 近くの休憩所で、夏の盛りには品切れだったアイスモナカのコーヒー味を食べてから入ってみると。

三の丸尚蔵館三の丸尚蔵館 [300x225] [600x450] [750x562] [1000x750] [1632x1224]

 最初は何が何やら印象が処理し切れませんでした。

 しかし、だんだん見えてくると、これが凄い。デンマーク王室に関係する様々な陶磁が展示してありますが、形にせよ、描かれた内容にせよ、色も構図も凄い。圧倒されます。そうか、こんなものを作ってしまっても良いのか、という気持ちになれたのは、まさに閉塞感の打破という目的に沿っていたかもしれません。

 それにしても、皿の中に立体的に浮き上がってくるように描かれた植物なども凄いし、複雑な形と彩色の燭台も凄いですね。その他、ダイナミックな海の波を描いた花瓶(?)なども印象に残ります。船を描いた花瓶(?)もとても印象深いです。更に凄いのは、ヘビやカエルが乗っているかのように生々しくリアルに作られた灰皿など。このぬらぬらしたリアル感は凄いというだけでなく、ヘビに巻かれて苦しむカエルという立体構成が壮絶ですね。淑女が見たら卒倒してしまう?

国立公文書館 秋の特別展示会「鉄道」 §

 さて帰ろうかと思って大手町の駅まで来たところ、突如、おトイレに行きたくなってしまいました。体力がないところに、こんなに涼しいのに半袖で歩いていて、しかもアイスモナカを食べたせいでしょうか。

 やむを得ず、遙か北の方の千代田線の改札脇のトイレまでテクテクと歩きました。

 非常に遠くにあったのですが、そこまで歩いて収穫がありました。

 壁に、国立公文書館 秋の特別展示会「鉄道」に関するポスターを発見したのです。

 まさか、国立公文書館でそのようなイベントがあるとは想像もしていなかったので、ノーチェックでした。ここの前は通過したことがあるのに。

 というわけで、即刻地図を調べて、東西線で竹橋まで移動すると良いと判断。東西線で移動しました。

 ああ、ここは何度も来た見慣れた場所だよ、と思いつつ、国立公文書館へ移動。

国立公文書館国立公文書館 [300x225] [600x450] [750x562] [1000x750] [1632x1224]

 入ってみると、これは他ではちょっと見られないタイプの展示ですね。公文書館ですから、展示してあるのは公文書です。写真や地図もありますが、それよりも許認可や条例の文書などが展示し てあります。明治期に多くの私鉄を国有化した時の根拠となった条文なども、分かりやすく矢印付きで展示してありました。

 もっとも、人も多かったし、文字だらけの文書が多かったので、かなりの資料はスルーしてしまいました。おそらく、何か特定の興味を持って文書を調べるのであれば、これらの資料は面白いものだと思います。

 他にも、常設展示として、いろいろ歴史上の重要な文書が展示されていました。たとえば、終戦の詔書の御署名原本など。なんと、御署名原本ですよ!

 天皇の印の上に裕仁というサインが入り、横に内閣総理大臣の名前が入った文書などがあまりに無造作に並んでいるので、最初はそれがいかに貴重であるか気付きませんでした。しかし、これは凄いものですね。しかも、タダで見ることができてしまいます。まるで嘘のような話です。

 三の丸尚蔵館も入場無料ですが、こういうものは金の問題ではないと言うことが良く分かる事例です。まめに足を運んで見る意志さえあれば、金はなくても見られるものがあります。

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