2004年10月26日
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モデルグラフィクス 12月号 大日本絵画

Written By: 川俣 晶連絡先

ビスマルク §

 ヘッドラインのページです。ビスマルク3社競作状態は凄いですね。

 特にアオシマのものが、ディティール再現度では劣るもののティルピッツとの艦橋や煙突の違いはいちばん正確という話は面白いですね。アオシマ侮りがたし。

 アオシマの価値は、ワンフェスでのガレージキット展示用ジオラマの補助アイテムとして作った護衛艦で良く分かりました。最初にピットロードの製品を買ったけれど、上手く組み立てられませんでした。しょうがないので、アオシマ製品を買って、ピットロードの装備品パーツを付けて組んだら凄く良い仕上がりになりました。船体形状の正確さとか、そういうことはマニアではないので分かりませんが、ディティール再現が行き過ぎていないだけで、基本的な製品の出来は優れていると感じました。

 余談としてその時に組んだ護衛艦(と販売したガレージキット作例、製作途上)の写真を以下に後悔、いや公開。ちなみに、背景がめちゃくちゃなのは突っ込んではいけないことです。そもそも公開用として撮られた写真ではないので。ちなみに架空の迷彩が入っています。

護衛艦とガレージキット護衛艦とガレージキット [300x225] [600x450] [750x562] [1000x750] [1280x960]

 更に余談ですが、手前は株式会社ピーデー、ホビー事業部販売の「ラト姫物語、リノ級宇宙駆逐艦1/700喫水線モデル」改造作例です。浦島効果で現代に来てしまった古代の宇宙駆逐艦に、現代の海上自衛隊の装備を付けた実験艦という設定故に、黄色に塗られています。

 本筋から外れた話はこれぐらいにして、モデグラの感想に戻ります。

ガイアノーツの模型用ラッカー系塗料 §

 新しく発売されるガイアノーツの模型用ラッカー系塗料。

 これは「分かってるじゃないか」と思わず思いましたね。(おお、同語反復)

 グレーが20種類。シルバー20種類。肌色、ゴールドが10種類。XX軍XX色のような特定用途専用の塗料というのは、イマイチ私の用途には合いません。私の用途というのは時限流塗り師としての模型塗装です。色を使って光と影を描き込んでいく関係上、色の正確さはあまり意味を持ちません。そんなものは光線の具合でいくらでも変わってしまうから。そして、重ね塗りで発色を得る関係上、1色で目的の色を得るように調合された塗料はむしろ邪魔であるから。むしろ、同系統の色で、明るさを何段階も取りそろえることが重要です。実際、私の塗料箱には、単に使いたい色のやや明るめ、暗めという理由で買い込まれた塗料瓶が沢山あります。

 そして、特にポイントが高いのが肌色。GSIクレオスの肌色をフィギュアに塗ったら色が黒すぎて「やまんば」と言われた経験がある立場からすれば、肌色を多数揃えるのは当然期待されることです。色白と色黒の肌を区別しつつ光と影の表現を塗料で入れていくことを考えれば、10色ぐらい揃えるのは当然のことでしょう。むしろ、これまでの塗料メーカーはそれをやっていなかったと言えます。

 ただ1つの問題は、私が主に使っているのはラッカー系ではなくアクリル系ということですね。

永野護吠える §

 永野護インタビューで吠えていますね。

 みんなが感嘆するFSSのガレージキットを「つまらん」の一言で一蹴。

 自らモデラーとして、自分ならこんなものは作らないと言い切るのは痛快ですね。

 おそらく、本当の意味でのクリエーターらしさとは、こういう態度を言うのでしょう。

 この感想を分かりやすくするにはもっと多くの言葉が必要ですが、時間がないので略。分かりたい人は自ら精進して下さい。

鋼のロボット §

 読者投稿ページの「鋼のロボット」

 要するにガンプラのドムをベースにした作例ですが、非常に良くできています。

 ドムのバランスを崩していますが、別のバランスに上手く収まっているのが上手いですね。

デブ専用スネークアイ §

 大笑い。

 特にコクピットのハッチ裏のコークとポテチが丁寧に作り込まれているところが素晴らしいですね。

タミヤ 1/700 ニュージャージー §

 '82年の近代化改装後の姿だそうです。つまり、トマホークやハープーンが装備されている状態ですね。ちょっと興味を感じます。

竜人のアスカ §

 このとんでもないポーズ。しかも、このメタリックレッドのレオタードが凄いですね。色が凄いだけでなく、しわの付き方なども凄いです。

 エヴァには何も感じない人ですが、キャラクターに依存しない凄みを発散させていて目がとまってしまいます。

タミヤの1/48戦車の第2弾 §

 なんとA4シャーマン!

 嬉しいなぁ。

 どこかで私が書いた文章をタミヤの人が見て、「少なくともこいつが買うから1個は売れるぞ」と思って決めてくれたのでしょうか。(ありえないって)

 とりあえず、万難を排して1個は買いたいと思います。

 どうせなら、小スケールのシャーマンコレクターでもやろうかな。1/35よりも小さく1/144よりも大きいスケールのインジェクションキットのシャーマンキットのコレクション。(注:1/35と1/144は含まない。つまりタミヤMMと、WTM互換製品は含まない。いやWTMのシャーマンは一応持ってますが……)

 既に4個ぐらいは買ってる気がします。フジミの1/76とハセガワの1/72とレベルの1/72とエアフィックスの1/72だったかな。フジミのは金型がもうダメなのか、とても組めない状態の代物で途中で放棄。ハセガワのは一応組みました。他は未着手。

T-128 Fiddler §

 p149上のジオラマ写真。これは凄く分かってる人が作って分かってる人が撮っていますね。

 なかなか良い写真です。

オホーツク海軍工廠 §

 高角砲の組み立て。

 ここまでやりますか!

 煙突の工作でも、「ここまで!」と思いましたが、それでも煙突は1個。

 高角砲は、これだけの工作を、必要数だけ繰り返す必要があるという意味で、壮絶感が数倍です。

 いや本当に、1回艦船モデルをきちんと作ってみたいと思っていましたが、大型艦は絶対に避けないといけませんね。

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