2005年02月05日
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NTTインターコミュニケーション センター・アート ミーツ メディア: 知覚の冒険

Written By: 川俣 晶連絡先

 金はなくても時間は誰にでも平等。時間を贅沢に使うことは私にもできます。

 というわけで、今日は、偶然にも知った森山 新宿 荒木展に行ってみようかと思っていました。長年撮り貯めた新宿の写真というのは、かなり興味の領域に近いので。

 しかし、いざ初台のオペラシティに行ってみると。

初台オペラシティ初台オペラシティ [300x225] [600x450] [750x562] [1000x750] [1632x1224]

 こんな風にポスターが張り出されていました。

2枚のポスター2枚のポスター [300x225] [600x450] [750x562] [1000x750] [1632x1224]

 うーん、「アート ミーツ メディア: 知覚の冒険」というのも面白そうです。

 というか、どちらが予測不可能で非常識なものが見られそうか、と考えると「アート ミーツ メディア: 知覚の冒険」の方だと思われました。もちろん、両方見られればそれに超したことはありません。しかし、どちらから手を付けるかと考えた時、「アート ミーツ メディア: 知覚の冒険」が先に立つのは当然の選択と言えるでしょう。結果的に時間切れで、こちらしか見られませんでしたが。

 というわけで、NTTインターコミュニケーション・センターアート・ミーツ・メディア: 知覚の冒険に行ってみました。

実はイマイチ刺激に乏しい…… §

 「アート ミーツ メディア: 知覚の冒険」というのは、要するに「メディアとアート」に関する「入門編」の企画であり、やや古い様々な作品が羅列されたもの、という風に受け止めて良いと思います。

 たとえば、バーチャルリアリティの自転車のような展示がありました。床に固定された自転車にまたがって漕ぐと、目の前の風景が変化するというものです。ハンドルを曲げると、ちゃんと風景も曲がっていきます。風景が文字で表現されているという他には、取り立てて今となっては見るところもない作品だと思います。

時間があればそれなりに §

 入ってすぐ右横にあるシアターで、何かやっているらしいので入ってみました。

 上映されていたのは、あまりに退屈な音の芸術を奏でている映像でした。

 最初、映像が止まっているのかとすら思いました。

 しかも客席に人はゼロ。

 途中で何人か入ってきましたが、いずれも途中退席。

 私は、途中から見始めましたが最後まで見ました。それなりに面白いと思いました。少しずつ変わっていく音の芸術ですね。単調な繰り返しのように見て徐々に変わっていくところがミソですが、それをきちんと受け取って解釈するにはそれなりの知識と経験が必要かもしれません。ちなみに、「単調な繰り返しのように見て徐々に変わっていく」というのは、ラベルのボレロと同じ構造です。

 ちなみに、このシアターは時間ごとに違うものを上映しているようです。1日中ここに座って全部見ると面白いかもしれません。

内臓を売っている店 §

 特にショッキングなのは、内臓を売っている店という展示でした。

 貧しい国の人間から取り出した臓器が、無造作に売られている店というのが、ある種の世界の状況を痛烈に示しているように思われました。

真っ白な部屋 §

 真っ暗な通路を通ってドアを開くと、そこは真っ白い光に満たされた部屋……。床も天井の壁も全て一様に白く光っていて、感覚が麻痺させられます。目を開いているのも辛いほどの状況です。感覚を麻痺させる一種のドラッグ類似体験でしょうか。面白いです。

あれ、刺激はけっこうあったのかな §

 ここまで書いて、「実はイマイチ刺激に乏しい」と書いたのは間違いで、けっこう刺激的だったかもしれないと思いました。

2005年2月6日追記 §

 このときのチケットでもう1回入場できたので、翌日、もう1回行ってきました。

 その時の感想はこちらをお読み下さい。

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