謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!
今日の炎魂の感想。
サブタイトル §
第13話 『 ホワイトアウト 』
あらすじ §
炎呪は、ストライクショットを手に入れてはそれを捨て、満たされない何かを求めてさすらいます。
炎呪はストライクショット情報を頼りに雪山の中に入り、そこで転落して怪我をします。
そこで、キアという金髪の子供と、ルドーというロボットに助けられます。
ビーダマンを上手く撃てないキアを炎呪は指導し、忘れていた昔を思い出します。
回復した炎呪は石版を見つけ、キアの一族がストライクショットを守る一族であり、ルドーの体内にドライブ弾があることを知ります。
炎呪はルドーと戦い、そしてルドーを破壊し、ストライクショットを手に入れると同時に、自分が求めていた「ヤマトと戦う牙」をを見出します。
ルドーを壊したことに抗議するキアに対して、炎呪は、これがキアが見たがっていた本物の真剣勝負のビーバトルだと言います。そして、自分がキアの仇だとして立ち去ります。
感想 §
これは!
何と凄い!
とてもとても激しい感情がぶつかり合う話です。
しかし、誰かが悪者というわけではありません。
キアは泣くことになりますが、ルドーが倒され、破壊されることは最初から決まっていたことです。炎呪の挑戦を受け、ルドーはけして嫌がることなく、正面から戦いを行います。まさに、それがルドーの使命であり、果たすべき役割です。
そして、特に素晴らしいのが戦いの後の炎呪の態度ですね。彼は、キアを無視する、あるいは邪魔者扱いするような残酷な態度を取りません。かといって、子供を甘やかすような態度も取りません。そうではなく、ありのままの現実をキアに突き付けます。冷たいようでいて、実は真摯な態度です。しかも、自分を仇として追え、とまで言います。心の拠り所を失ったキアに、仇討ちという心がすがれる対象まで設定しています。その危険性は言うまでもありません。万が一、キアの仇討ちが成功すれば、自分が傷つけられ、まかり間違えば死にます。それにも関わらず、炎呪は自分の身体をキアに差し出したようなものです。これを、優しさと言わずして何と言うべきか。
これはもう、子供にだけ見せるのは惜しいような、実に素晴らしい作品ですね。
性別不詳のキア §
ツバメも性別不詳の雰囲気が漂いますが、キアも負けていませんね。
男の子なのか、女の子なのか、良く分かりません。
もちろん、キアは男の子でしょう。しかし、その可愛さは、女の子だと言っても通るほどです。
こういう性別の曖昧化と、可愛い男の子を出してくる傾向は面白いですね。
更に感想 §
かっちょいいアイキャッチ。番組名を叫ばず「オレの望むもの」という炎呪がかっこいい!
そして、ラストシーン、猫達が泣いているのも良いですね。これは泣ける話ですが、それを猫たちと共有できるわけですね。
今回の名台詞 §
炎呪「おまえが見たがっていた本物のビーバトルだからだ」
この残酷な光景は、キア自身が望んだことでもある……。子供が大人になるために乗り越えるべき壁を、炎呪は親切にも示したことになりますね。