2005年06月02日
トーノZEROアニメ感想アイシールド21total 3152 count

アイシールド21はつまりコンVで最高! しかし、テニスの王子様はボルテスでイマイチという勝手な大放談!?

Written By: トーノZERO連絡先

 謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!

 この文章は、いつもの感想とは違うフォーマットで好き勝手なことを書かせてもらうぜ、Ya-Ha!

どういうことかというと §

 この作品の感想を毎回書くつもりはありませんが、自信を持ってこれは面白い、私の趣味に適合するということが分かったので、そのことについて書いてみます。

分かったってどういうこと? §

 アイシールド21「第9話(2005年6月1日放送) キャッチの達人」を見て、私の趣味にぴったり合うことが、はっきりと分かりました。

 つまり、泥門デビルバッツは、というよりも蛭魔妖一が理想とするチーム作りが、総合力を持ったメンバーよりも、1芸にのみ秀でたメンバーを理想とするという発言です。これはもう、目から鱗がずっぽり落ちるような驚きでした。

 そして、前番組であるテニスの王子様と決定的に違う路線であることがはっきりと分かりました。

 これは、なぜ私が超電磁ロボ コンバトラーVを「最高のロボットアニメ」とべた褒めすることに躊躇わないにも関わらず、後番組となる超電磁マシーン ボルテスVを全く評価しないことと同じ理由となります。

ちょっと待てよ、スポーツアニメとロボットアニメが同じだって? §

 コンバトラーVと、ボルテスVの決定的な違いは、合体してロボットになる前の個々のメカへの個性の与え方にあります。

 コンバトラーVのメカは、全てが1芸タイプです。あえて不適切な内容を含むことを承知の上で、全く勝手な個人的印象で言ってしまえば、1号機はスピード、2号機は武器のデパート、3号機はパワー、4号機は輸送機、5号機は情報分析となります。そして、全機が戦闘向きというわけではないことに注目する価値があります。特に4号機は決め手になるような強力な武器を全く持っていません。では、4号機は要らない機体かというと、そうではありません。自力で飛行できない3号機を戦場まで輸送するという重要な役割があります。1芸を持った5機の機体が揃ってこそ、チームがその力を存分に発揮することができるのです。つまり、この5機が合体するということは、異なる1芸=個性が協力し合うことで、大いなる強さを手に入れようという意思表示に他なりません。

 そして、アイシールド21において、蛭魔妖一が目指すチーム作りとは、それと全く同じであると言えます。たとえば、主人公である小早川瀬那は、けしてあらゆるプレイをこなせる訳ではありません。ただ、誰よりも速く走ることができるという一芸が、蛭魔によって適材適所にはめ込まれることによって、チームが勝利するための大きな力となります。

 一方、ボルテスVの合体前の5機のメカは、全機がそこそこの武器を持ち、全機が空を飛べ、今ひとつ明確な性格付けが行われていません。どの1機を取っても、戦力として使える集団が合体するというのは、どういうことでしょうか。それは結局のところ、容易に予測可能な足し算としての強さに過ぎず、鮮烈な感動につながりません。

 このような構造は、テニスの王子様と似ています。青春学園テニス部のレギュラーメンバーは、誰もが自力で戦うことができる強さを持っています。彼らが集まり、青春学園テニス部として試合に臨んだとしても、それは個人の強さの足し算としてのチームの強さがあるだけです。確かに、チームメンバー間の個性の相互作用が選手をパワーアップするようなシチュエーションはありますが、やはり個別のチームメンバー間の問題であって、チームになったときに何かが生まれるという感じではありません。

 そして、この2つを比較したとき、私は前者が圧倒的に好きです。なぜなら、一芸に秀でた人間には努力次第でなれるかもしれないと思えるけれど、総合力に優れた人間になれる自信は全くないからです。つまり、前者は1つで良いから何か他人よりも優れたものを身につければ、誰でも参加しうる可能性のある世界。後者は、(全く個人的に)努力だけでは到達し得ない世界に見える、ということです。

そして、司令塔の蛭魔 §

 1芸に秀でたメンバーを集めれば……と考えるのは容易ですが、実際にそれを束ねて効果的に使っていくのは容易なことではありません。

 その点で、アイシールド21で注目すべきは、蛭魔妖一というキャラクターです。

 彼は、見かけと異なり、実は緻密な計画性と思考力の持ち主であり、人心の掌握や分析力も優れます。たとえば、助っ人選手の人数を揃えるために、他の運動部員の弱みのメモをあらかじめ用意している描写は、長期的な視野に立った計画を立て、それを実践する能力の存在を示します。また、残り試合時間を綿密にチェックして、もはや逆転の見込みはないと分かると試合から抜けようとする態度も、冷酷という以上に冷静で理知的です。

 そして、このようなキャラクターは、アニメにおいては希有な存在と言えるでしょう。

 スポーツアニメが陥りがちな努力や根性とは違う、冷静さと組織力を強さに転化させようとするこの試みは、実にワクワクするムードを感じさせますね。

 アイシールド21は、しばらく注目したいと思います。

Facebook

キーワード【 トーノZEROアニメ感想アイシールド21
【アイシールド21】の次のコンテンツ
2005年
06月
15日
凄いぞ蛭魔! こいつは超絶知性派の最高ヒーローだ!!
3days 0 count
total 3512 count
【アイシールド21】の前のコンテンツ
(ありません)

このコンテンツを書いたトーノZEROへメッセージを送る

[メッセージ送信フォームを利用する]

メッセージ送信フォームを利用することで、トーノZEROに対してメッセージを送ることができます。

この機能は、100%確実にトーノZEROへメッセージを伝達するものではなく、また、確実にトーノZEROよりの返事を得られるものではないことにご注意ください。

このコンテンツへトラックバックするためのURL

https://mag.autumn.org/tb.aspx/20050602011628
サイトの表紙【アイシールド21】の表紙【アイシールド21】のコンテンツ全リスト 【アイシールド21】の入手全リスト 【アイシールド21】のRSS1.0形式の情報このサイトの全キーワードリスト 印刷用ページ

管理者: トーノZERO連絡先

Powered by MagSite2 Version 0.36 (Alpha-Test) Copyright (c) 2004-2021 Pie Dey.Co.,Ltd.