バートレット「こちらハートブレイク・ワン。 脱出ツアー開始。上からの引率頼んだぞ」
謎の少女「ここから貴方達の活躍、見させてもらいます」
グリム「は、はい、マダム……、というには若い声ですね?」
ナガセ「あの……車には、ほかにどなたが?」
謎の少女「魔女のキキと言います。13歳です。お届け物屋をやっています。今回は、バートレットさんの依頼で、ニカノール首相を空母ケストレルまでお届けにあがります。みなさんもラーズグリーズの悪魔だそうですから、お仲間ですね!」
ブレイズ「(いや、それって何か勘違いしている……)」
ユーク兵A「真っ黒なカラーリングの機体が飛んでる。もうすぐ夜明けなのに 奴らだけ闇が残ってる。何とか視認できる、影のような奴らだ」
ユーク兵B「ちょっと待て、真っ黒な魔女も一緒に飛んでいるぞ!」
ユーク兵A「なぜ、みんな黒なんだ!」
ユーク兵B「決まっているじゃないか!」
ユーク兵A「夜間戦闘機の迷彩として最適だからか?」
ユーク兵B「違う。黒は女を美しく見せるからだ!」
ブレイズ「(いや、ナガセは別として、俺たち女じゃないし……)」
バートレット「こりゃいい。ブービー、おまえら女装して飛んでいると思われてるぜ」
バートレット「こいつぁなんだ。ずいぶん懐かしいほうきじゃないか」
キキ「母さんのほうきですから!」
ナガセ「エッジよりハートブレイク・ワン。味方の前線を突破して海へ出ます。ケストレルが途中まで迎えに出ています」
バートレット「オーケー、ヤバい奴らが出ないことを祈ろうぜ」
グリム「来ました。ヤバい奴らかも知れません」
バートレット「なに、ユークも女装戦闘機隊を繰り出してきたのか!?」
グリム「い、いえ。8492です……」
管制官「ブレイズ、貴機の着艦チェックを実施せよ」
ブレイズ「ニカノール首相を輸送中の魔女のキキを先に下ろしたい。重い荷物でへとへとになっている」
管制官「了解した。魔女のキキを先に下ろす。ブレイズ、キキの着艦チェックを実施せよ」