前々から疑問に思っていたものがあります。
地上にいて、遠くから撃ってくるHOWITZERという敵があります。
MISSION 25『ハートブレイク・ワン』などに出てきます。
しかし、私が無知なだけでしょうが、これが何であるかが分かりません。
他のたいていの地上の目標は意味が分かります。
たとえば、こんな感じです。(詳細はこれを書くために調べていますが)
TANK §
戦車。
APC §
Armoured personnel carrierで、装甲兵員輸送車。
SAM §
surface to air missileで地対空ミサイル。
AA GUN §
anti-aircraft gunで、対空機銃。
FLAK GUN §
FLAKはドイツ語でFliegerabwehrkanone。FLAK GUNは対空高射砲。
(もっとも、有名は88mm FLAK GUNは、対戦車砲として有名だったりしますが)
HOWITZER §
というわけで、HOWITZERとは何でしょうか?
ミッション中に綴りをメモって辞書で引いたら一発で分かりました。
howitzer
n.《兵》曲射砲.
三省堂 『デイリーコンサイス英和辞典』
というわけで、曲射砲ということで納得しようとしましたが……。
はて、そのような砲が、というよりも、そのような用語が現代戦で使われているのでしょうか?
イマイチ納得が行かなかったのですが、WikiPediaを引いてみると、もっとピッタリの言葉が出てきました。
それが「榴弾砲」です。
MISSION 25『ハートブレイク・ワン』での台詞表現 §
バートレットのこの台詞は、やや意味不明の感じがありました。
しかし、これで意味がクリアになりました。
野郎!大砲だぜ。 そんな狙いじゃ合格点に届かねえぞ。
大砲とは、howitzer=榴弾砲です。それが撃ってきているが狙いが悪いということを言っています。更に続けて「ブービー、潰せ」と言っているのは、もちろん遠距離から撃ってくるhowitzer=榴弾砲と攻撃せよという意味です。
ちなみに、上記の台詞は、英語では以下のようになるようです。
Damn! They've got cannons. How'd they pass training with that kinda aim?
ここでは大砲=cannonsとなっていて、これだけではhowitzerとの関連性が読み取りにくい感があります。
とはいえ、軍事英語の常識さえあれば、問題なく把握可能な表現のうちなのでしょう。
MISSION 25『ハートブレイク・ワン』での役割 §
howitzer=榴弾砲と考えれば、MISSION 25『ハートブレイク・ワン』でのその役割は明確です。反撃が届かない遠距離にあらかじめ配置され(待ち伏せ)、非装甲目標(つまりバートレット達が乗っている一般車両……推定)を撃破するのに適した榴弾で攻撃を行うことができます。
ユーク側の判断ミスは、ラーズグリーズが支援に来たことです。高速移動できるラーズグリーズからすれば、榴弾砲が配置された場所は目と鼻の先の至近距離であり、いともたやすく撃破できます。