謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!
今日の舞-乙HiMEの感想。
サブタイトル §
第3話「はじめてのケ・イ・ケ・ン」
あらすじ §
アリカは、ナノマシンを注入され、オトメの力を一時的に使えるようになります。
マシロの戴冠式が行われます。
戴冠式の余興として、入学権を賭けたアリカとニナの舞闘が開始されます。
王宮に、不審人物が入り込みます。
シズルはそれに気づき、彼との戦いになります。
不利を悟った不審人物は建物を爆破します。
墜落した宇宙船が、それにより舞闘が行われるスタジアムに倒れ込みます。
感想 §
ああ、面白いねぇ。
特に良いのが、思い悩まないアリカです。
ニナの夢を壊すことになっても戦うのかと問われても、決心は揺るぎません。
このストレートさは魅力ですね。
表向きは義父に従順でも、内心は邪念に囚われまくっているニナと対比されたときに、このアリカのストレートさは更に価値が倍増されると言えます。
もちろん、このようなアリカの態度は、視聴者から冷酷と見なされるリスクを持ちます。しかし、欲しいものを全力で掴み取ろうとせずして、手に入るはずもありません。努力することなく美少女のハーレムが、何の取り柄もない男の子の回りに出来てしまうアニメを、何の疑問も無く見ているオタク層には、もしかしたら分からないことかもしれませんが。
少なくともこの作品は、美少女が戦ってしまう典型的なオタク向けのアニメの体裁を取りつつ、本質的な部分で一般社会のオタクとは縁もゆかりもない者が共感しうる要素を秘めていると思います。
更に感想 §
ナツキとシズルが、小さなカップで飲むお茶がオシャレですね。そういうファッション性がよく描かれていると思います。
一方で、鳥とリスを集めて歌うアリカというベタベタな描写。これも、アリカというキャラクターを表現する1つの表現であると同時に、歌を通じてアリカの正体を暗に示すという複数の演出意図がある複合的な凝った描写ですね。
そこで、セルゲイが音程が外れているから人前で歌うな、とアドバイスする描写も素晴らしいですね。つまり、人前でその歌を歌われると正体がばれる可能性があるから、それを止めさせたわけです。ナギも、うまくマシロを乗せて自分の思い通りの舞闘を実施させましたが、セルゲイも同様に策士ですね。もっとも、ナギはイタズラ心の方が目立ちますが、セルゲイはもっと汚い感じがあります。そのコントラストも興味深いところです。
オトメの力の発動 §
変身シーンは、耳元への囁きによって発動されます。それは、とても色気のあるドキドキのシーンとなります。戦いへの予感に官能性が追加されます。更に、ピアスに走る機械的な文字が戦いに使われるテクノロジーの無機質さを予感させ、無機質さは官能性を増幅します。
実に良いムードですね。
今回の名台詞 §
アリカ「べー」
言いながら、お下げが脈打ってます。面白いです。