一応、ニュース記事をメモっておきましょう。
この動きは歓迎ですね。
パソコン雑誌にC入門の連載を書く場合に、様々な理由からBorland C++(時代遅れで、しかもWindows XPでは動作に難がある!)の、しかもコマンドライン版を使わざるを得ないような状況を打破できる可能性があります。Visual C++ 2005 Expressが雑誌、あるいは単行本化された場合は書籍添付のCD/DVDに収録できれば、それを使う方が良いのは分かりきっています。
といっても、もう1回C入門の連載を書くことはないでしょうから、私個人には後の祭りですが。
余談 §
これは、本来初心者に優しい簡単なツールであったVisual Basicが、いつの間にかプロ用の大きく高価で難しいツールに化けてしまった誤った路線の修正と見ることもできると思います。Express Editionは、十分に小さく簡単なツールにまとまっていると思いますが、予告された価格は現状では安いとは言えない水準でした。しかし、十分にリーズナブルと呼べると呼べるだけの価格帯までグッと下がってきてくれれば、これは大きな価値があるでしょう。
ついでに言えば、初心者をがっちり掴むのは、MSにとっても価値があるはずです。多くのプログラマは、自分が最初に学んだ言語をそのまま使い続けます。それゆえに、初心者の囲い込みは、そのまま上級者の囲い込むにつながるのです。だから、営利企業の利益重視の戦略として、初心者向けツールの低価格供給は、事実上無償という水準まで下げても良いはずです。
だからこそ、MSが真に長期展望を持った利益の最大化を望むなら、きっと無償にできると信じていました。