2005年11月11日
トーノZEROアニメ感想舞-乙HiME total 5109 count

テレビで放送していいのか! 美少女のスクール水着と肌の間に入り込む触手生物!?

Written By: トーノZERO連絡先

 謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!

 今日のオトメの感想。

サブタイトル §

第6話「ニナ、まかれる…orz」

あらすじ §

 ニナとアリカは喧嘩をします。

 アリカは、ニナと共に、ナオのお世話係に任命されます。

 まきまきの陰謀でプールに放たれた見えない生物により、ニナは溺れそうになります。

 ニナは必死に原因を調べ、塩を入れれば見えるようになることを突き止めます。

 しかし、塩と砂糖は誰かの手でラベルが入れ替えられていました。

 塩だと思って砂糖を入れても生物は見えず、罰当番を命じられます。

 しかし、生物は砂糖で巨大化します。

 まきまきは生物に巻かれます。

 ニナとアリカは協力して生物を攻撃しますが、ニナも巻かれます。

 そこにナオが来て、怪物を倒し、彼女らを助けます。

感想 §

 今回は、スクール水着、触手生物、うねうねと動くバイブレーター、キスとして意識される女の子同士の人工呼吸、あまりに色っぽいニナのリアクション等、テレ東の限界に挑戦するお色気アニメ……という風に見せかけつつ、実はニナとアリカの間にある真の友情を描いた内容であったと言えるでしょう。

 今回の内容で描かれていたニナとアリカの喧嘩は、まさに情け容赦なく、ストレートに感情をぶつけ合うものです。その関係は、一見して仲が悪いかのように見えます。しかしその印象は、実態と逆転しています。

 念のために言えば、舞-乙HiMEという作品は、全てが逆転した世界を描いていると言えます。テクノロジーは退行過程にあり、男よりも女のオトメの方が強大な軍事力とされ、アリカから見た味方とは実は彼女に敵対するかのように見える者達です。

 そう、アリカの味方である者達は、一見してアリカの敵であるかのように振る舞います。マシロはアリカの失態をわざわざ見に来るし、ニナはアリカと喧嘩を続けます。

 それに対して、一見アリカに好意的であるかのように見えるクラス委員が、実は黒幕かもしれないということが示唆されます。

 更に、アリカとマシロの立場(真の王女)は、実は逆転するかもしれない可能性も示唆されています。

 それはさておき。本題に戻ると。

 今回、アリカがニナの弱点を情け容赦なく攻撃できるのも、それに対してニナが情け容赦なくアリカを叩きのめせるのも、実は二人がそこまで心を許しあった仲だからでしょう。即時の直接的攻撃は、心を許した相手だからこそできることです。もしも、心を許していなければ、そこまでストレートにやりはしません。それよりも、砂糖と塩のラベルを入れ替えたり、まきまきしたり、そういった間接的な行為に出るはずです。つまり、アリカとニナは、心を許しあった真の友情を持っています。

 その証拠は、今回の作中ではっきりと示されています。

 怪生物が巨大化したとき、ニナとアリカは、互いにいがみ合うこともなく、僅かな言葉の交換で役割分担を決め、そして見事かつ爽快に怪物に立ち向かいます。真の信頼なくして、これだけの動きができるはずがありません。ニナを信じていなければ、アリカは囮にならないだろうし、アリカがきっちり囮として動くという信頼がなければニナは動けなかったでしょう。

 いや本当に素晴らしい描写です。

 友情というものを、仲良く過ごすという描写をすることなく描ききることで、より深い真の友情を描いていると思います。

 ついでに、口は悪いが他人の心情をずばり見抜き、ピンチにはちゃんと助けてくれるナオと、屈折した情念をストレートに露呈して楽しいまきまき姉ちゃんも素晴らしいですね!

今回の一言 §

 それはさておき、さりげなく月の脇に青い星が輝いている描写にハッとさせられました。この星はいったい?