2005年12月16日
トーノZEROアニメ感想舞-乙HiMEtotal 2108 count

お見合いから逃げ出す王女様の上に落下する猫から逃げ出す泥棒カラス!?

Written By: トーノZERO連絡先

 謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!

 今日の舞-乙HiMEの感想。

サブタイトル §

第11話「HAPPY☆BIRTHDAY」

あらすじ §

 マシロの誕生日がやって来ます。

 ニナとアリカの誕生日も同じでした。

 ニナはウォンからもらった時計に合う鎖を誕生日プレゼントにもらいます。

 マシロは、東方から来た王子の出迎えが要請されます。ニナとアリカもそれに駆り出されます。

 ニナは、かつての自分に似た子供を見かけて放っておけなくなり面倒を見ます。しかし、大切な時計を盗まれてしまいます。

 アリカとニナは必死にそれを取り戻そうとしますが、時計は行方不明になります。

 自分の誕生日はアリカの誕生日をウォンが付けたものだとニナは思い込み、アリカを責めます。

 出迎えとは実はお見合いであると知ったマシロは逃げ出します。

 時計はウォンが発見し、ニナに戻します。

 実は、ニナの誕生日は初めてウォンとニナが出会った日だとウォンに告げられ、ニナは幸せな気分になります。

感想 §

 これは、ある意味極上のご馳走のようなアニメ作品ですね。

 シナリオ的にも、映像表現的にも、演出的にも並のTVアニメの倍以上の密度があります。非常に凝っていると言っても良いでしょう。まさに破格です。

 シナリオ的というのは、たとえばウォンからのプレゼントに喜ぶニナが、突然同じ誕生日のアリカに気付いて幸福の頂点から一気に暗い気持ちに落ち込む展開であるとか。あるいは、時計が巡り巡ってウォンの手を通してニナのところに戻る意外性であるとか。しかも、一度はマシロの手に入るかと思わせつつ入らないという凝った構成になっています。実に意外性があって面白いですね。

 映像表現的には、特に登場人物達の豊かな表情が素晴らしいですね。面白い顔をいろいろ見せるアリカ。本音がストレートに顔に出るマシロ。そして、語らずとも表情によって語ってしまうニナ。特に感情をくどくど言葉で説明しないで表情の変化で見せていくのは、動く絵=アニメーションの王道的な表現です。(ジャパニメーションでは軽んじられていますが)

 それとは別に、たとえばCMに入るカットで、走って画面外にフレームアウトするニナ、残った背景の上に小さく出るZマーク。そしてZマークを中心にタイトル、というような表現の気持ちよさは特筆に値します。これはロゴのデザインとそれが出る動きまで計算した上で構成された「動きのある映像表現」の優れた事例でしょう。ただ単にCMに入るから最後のカットにロゴを被せただけの映像ではありません。

 演出的にはたとえば、こそ泥がすり抜けると見せかけて捕まえるアリカ、といった映像のテンポが優れていますね。せっかく前に回り込んだのに逃げられてしまうアリカ……と思わせつつ咄嗟に服を掴んでつかまえるという意外な展開に続いてハッとさせます。

更に感想 §

 ニナというのは、本当に良い娘ですね。

 最初の方で、けしてアリカにあたらないニナが描かれます。本当は言いたいことがいろいろあるだろうに、それを抑えます。しかし、大切な時計を取り戻すために、こともあろうにアリカのまっすぐな心に助けられ、しかも時計が戻らない。それによって限界を超えてしまったニナはアリカを責めてしまいます。

 つまりですね。ニナは、それが正当な主張ではないことが分かっているから、けして口にはしないで必死に耐えます。それにも関わらず、彼女が本音を告白するには、これほどの極限状況が必要とされた、ということです。

 それほどまでに、ウォンのことを思っているニナは本当に可愛い良い娘です。

 更に付け加えるなら、ここまで描かれたニナの相手役として、たいていのキャラは不相応に感じられてしまうことでしょう。それにも関わらず、この作品が成立しているのは、まさに相手役としてのアリカの存在の特異性ゆえのことです。アリカの、あまりにまっすぐな心は、ニナの屈折した心と対峙させても、けして見劣りしません。むしろ、二人の心が並んで対比されることによって、互いの心がより強調されるとすら言えます。実に上手く作られた作品です。

今回の名台詞 §

アリカ「それ、どこのカラスですか!」

 真面目ですがどこかずれていて、意外性もあって面白い台詞です!

頑張れアリンコキッド! §

 さて、オトメを見るかと再生開始しようとしたときです。

録画番組表

 思わず、アンパンマンの方をダブルクリックしそうになりました。

 なぜって?

 それはもちろん、「僕の可愛いアリンコちゃん」(by ウォン)を見ようと思っていたからに決まっていますよ (笑。

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