2006年01月19日
トーノZEROアニメ感想キン肉マンII世total 3978 count

割り切れない、それでいて素晴らしい人間関係を描く希有な傑作アニメ!?

Written By: トーノZERO連絡先

 トーノZERO, THE BELKANアニメ感想家(笑)のアニメ感想を参ります。

 今日のキン肉マンII アルティメット マッスル2の感想。

サブタイトル §

第3話 二人の絆!友情パワー発動!

あらすじ §

 ロード・オブ・ダークネス・バージョンとなったヒカルドは、残虐ファイトで万太郎を追い詰めます。

 ヒカルドは、最後までリングに残る者が正義超人であるという師匠の教えを信じ、自分がそうなろうとします。

 凛子は、ジェイドと二人三脚したときのベルトを万太郎の傷めた足に付けます。

 ジェイドと一緒に戦っているつもりの万太郎は、必死にヒカルドの攻撃に耐えます。

 ヒカルドの兄弟弟子が観客席からヒカルドの悪行を告発し、それを聞いた万太郎はけして負けることはできないと覚悟を決めます。

感想 §

 良い話です。

 正義だ悪だという表面的な言葉と裏腹に、実はとても割り切れないものを描いています。

 悪行超人のヒカルドは、それでも正義超人たらんとします。いくら残虐ファイトを行っても、リングに最後まで残るのが正義超人だという言葉を拠り所にしています。

 一方の万太郎、凛子、ジェイドの3人の関係も単純に割り切れません。ジェイドと凛子のラブラブ二人三脚のベルトという万太郎から見たら受け入れられないアイテムも、凛子の必死の言葉で受け入れます。そして、万太郎が戦う理由、拠り所はジェイドとの友情、約束にあります。

 単純に、好き、嫌いでは割り切れない3人の関係がそこにあります。

 こういう、割り切れない人間達のドラマというのは、もしかしたら最近のアニメで急速に希薄化しているのかもしれません。たとえば、舞-乙HiMEのアリカ、ニナ、ウォンの3人の関係も割り切れない関係ですが、それと同じように割り切れません。こういう関係を、極めて質の高い先鋭的な作品を作り出している舞-乙HiMEのスタッフが描き出しているのは良いとしても、それと同様の関係を「なんだ、またワンパターンのキン肉マンかよ」と馬鹿にされることも多いこの作品が描いているというのが、実に興味深いですね。

 アニメは実際に自分の目で見なければ分かりません。

今回の一言 §

 正義超人とは何かという問いかけ。

 それに対する答えが、「正しい」であるとか「間違っている」であるとか、そういう倫理の問題ではなく、最後までリングに立つことに求められるというのは、非常に誠実で好ましい態度だと思います。

 実は、この1点だけに限っても、この作品には存在価値があると言って良いと思います。

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