トーノZERO, THE BELKANアニメ感想家(笑)のアニメ感想を参ります。
今日の舞-乙HiMEの感想。
サブタイトル §
第17話「蒼の舞/想い、散るとき」
あらすじ §
ガルデローベは、全ての生徒のローブ使用を許可し、防衛体制に入ります。
ガルデローベにアスワドが押しかけてきて戦いになります。
それによって時間を稼いだシュバルツはガルデローベのローブを無効化する装置を使います。
ニナはウォンの命令でナギに合流します。
アリカ、エルス、マシロらは逃亡しつつウォンと合流します。
シュバルツはマシロの引き渡しを要求します。
アリカは蒼天の青玉の力を使い、マシロの命でマテリアライズします。
エルスはシュバルツのメンバーであることが明らかになり、スレイブでアリカを攻撃します。
しかし、スレイブのダメージはエルスのダメージになると知り、アリカはエルスを攻撃できません。
そこにナギとニナが現れ、ナギはマシロに降伏を勧告します。
ピンチのアリカを助けるために、ウォンはアリカこそが真の王女であると言います。
アリカが足長おじさんに贈ったハンカチをウォンが持っていたことが明らかになります。
ウォンを愛していたニナは怒り狂い、ナギが持つ「漆黒の金剛石」がそれに反応し、二人は契約します。
ナギの命でマテリアライズしたニナは、アリカを攻撃します。
割って入ったエルスのスレイブがニナの攻撃を受け止め、その結果、エルスは消滅します。
感情を暴走させたアリカとニナは激突します。
感想 §
そうか!
主要登場人物にはみな何か背負ったものがあると思っていましたが、エルスだけはそれが不明瞭でした。しかし、彼女はシュバルツだったのですね。つまり、静かに潜伏しつつ、指令があれば友人すら攻撃しなければなりません。
前回、アリカ、ニナ、エルスの3人が寝転がって夜空を見上げるシーンは、そのことから逆算して考えると非常に意味が深かったことが分かります。
そして、演出的に秀逸なのは、ダメージが連動するシステムを上手く使っているところです。ニナのアリカへの攻撃を受け止めるスレイブ。そのダメージはエルスにも連動されます。もしかしたら、割って入ったのがエルスなら、ニナは攻撃を中断したかもしれません。この時点でニナが主に冷静さを失った相手はウォンとアリカであって、エルスではないからです。しかし、姿形がエルスではないものへの攻撃は止まらなかったわけです。そして、エルスは失われてしまったのです。
もう1つ、最後に激突するアリカとニナですが、この二人は本当に戦いたかったのでしょうか? もしかしたら、感情をぶつける方法を他に思いつかなかったというだけの理由で戦いを始めてしまったのではないでしょうか? いくらニナの嫉妬心に「漆黒の金剛石」が反応したからと言って、ニナの理性や判断力が全て消失したようには見えません。アリカにしても同じです。
ああ、そうか。
二人は親友であるからこそ、どうして良いか分からない気持ちを互いにぶつけ合うことができるという逆説がそこに存在するわけですね。
今回の一言 §
一般人に密告されるマシロ女王。このシーンはとても良いですね。
昨日見たキン肉マンII世で、ミート君がケビンのファンになじられるシーンと同じぐらいいい!
つまり、とても褒めているということです。