ナイトエースのサイファー、出撃す。
月野うさぎ「こちら、セーラー隊のムーン。ガルム2としてあなたの指揮下に入ります」
月野うさぎ「(ガルム隊の2番機……、悪くないわ。あのスペシャルカラーの黒いFALKENで飛ぶガルム1って、まるでタキシードのようだし、全く喋らない謎の人物ってあたりが仮面を連想させて、まさにタキシード仮面様って感じよね)」
月野うさぎ「趣味は食べることと寝ること。って、何恥を晒しているのかしら。まあいいや。サァ行きましょう!」
月野うさぎ「ちょっと待って、ガルム1。機体がふらついています。どうしましたか? え、連日の出撃で体力が尽きかけているんですって?」
月野うさぎ「それは大変だわっっ!」
月野うさぎ「だって、体力が尽きかけたナイトエースのあたなは、まさに『尽きかけのナイト』様!」
サイファー「それを言うなら、『月影のナイト』だろうが!」
月野うさぎ「きゃ~、サイファー様が喋った~~~」
イーグル愛(=愛野美奈子)「サイファーったら、喋れるじゃない。だったら一言でも返事してあげればピクシーは裏切らなかったと思うわよ」
このミッションの後、セーラー隊のムーンがガルム2を即刻首になったのは言うまでもない。
真説・MISSION 14「終局の序曲」・美少女戦士(ソルジャー)セーラームーン編 §
指揮官「ソルジャーエースの集団、セーラー隊に集まってもらったのは他でもない。ベルカ残党軍を攻撃する連合軍の作戦に参加してもらいたいためだ」
月野うさぎ「私達、セーラー戦士(ソルジャー)に任せてください! 私はへっぽこですが、メンバーは優秀です!」
指揮官「そ、そうか。今回は、3つの作戦がある。対艦・対地作戦であるマーズ。対地・対空作戦であるマーキュリー。対空作戦であるジュピターだ。重大な作戦でもあるので、どの作戦に参加するかは君たちの選択に任せたい」
月野うさぎ「マーズ作戦は、レイちゃん、お願いね」
火野レイ「任せておいて。海上と地上の敵を高空から見下ろして高笑いした後、ヒールで踏みつぶしてやるわ」
指揮官「ヒールって……」
月野うさぎ「もののたとえですって (じと汗)。ちゃんとGPB装備のF-117Aで出撃して、高空から全てをズバズバと突き刺すように爆撃して殲滅してくれますから。攻撃対象は気分次第ですけど……」
指揮官「気分次第って……、この人本当に戦況が読めるソルジャーエースなんだろうか」
月野うさぎ「それじゃ次ね。マーキュリー作戦は亜美ちゃんお願い」
水野亜美「了解よ。完璧な計算で、イエローターゲットは確実に半数だけ撃破するわ」
指揮官「こいつは、確かに戦況の読める奴。ソルジャーエースに見えるな」
水野亜美「ところで、正確に半数だけ撃破したらボーナスをはずんでくれますよね?」
指揮官「がめいつ計算まで正確なのか……。分かった、お互いに生きていたらな」
水野亜美「お財布を握りしめて待っててね」
月野うさぎ「亜美ちゃんって、傭兵になってから、ずいぶんがめつくなったわね…… (じと汗)」
指揮官「ではジュピター作戦には誰が行ってくれるのかね?」
月野うさぎ「それはまこちゃんお願い」
木野まこと「任せておいて。非道なことは絶対にしない。真に倒すべき敵だけをピンポイントで正確に倒して見せるわ」
指揮官「って、こいつは、まるでナイトエースみたいなこと言ってるよ。本当にソルジャーエースなんだろうな」
月野うさぎ「えっと、まこちゃんではご不満ですか? ならうちの隠し球、美奈子ちゃんを行かせますが」
愛野美奈子「任せといて。私の愛機、ADFX-01モルガンのMPBMは強力よ。編隊の中で炸裂させれば、1編隊が丸ごと消し飛ぶ最強兵器なんだから」
指揮官「おお! これは頼もしいじゃないか!」
愛野美奈子「私に掛かれば、敵も味方も跡形もなく消えて無くなる完璧な戦果をお見せしてよ」
指揮官「味方もかよ! それじゃダメだろう。愛野美奈子ではなく木野まことでお願いします」
火野レイ「ところでさっきから気になってたんだけど。バカうさぎ、あんたはどの作戦に出撃するつもりなの?」
月野うさぎ「へ? あたし? あたしはもちろん、戦略予備として基地で待機よ。敵のエース隊が出てきたら真打ち登場!って感じで出て行くの」
火野レイ「で、本音は?」
月野うさぎ「もうベルカのエース隊は全て全滅したらしいから、戦略予備を口実に寝て過ごしたいわ……」
指揮官「やれやれ。頼りにならないソルジャー達だ。今回もクロウ隊に苦労を掛けるか」
水野亜美「くくくっ」
木野まこと「亜美ちゃんってば、クロウ隊と苦労を引っかけた寒いオヤジギャグで大笑いしてる…… (じと汗)」