高速ヘッドオン戦法とは何か §
加速力が低い機体、機動性が低い機体、ミサイルの数が少ない機体であえて敵機との空戦に勝ちたい場合に使うことができる戦法です。
特徴は、極めて高い命中率です。
やり方は簡単です。
常にA/B全開飛行を続けながら、撃墜したい敵機と2000~3000程度の距離を取って反転。全速で真正面から突っ込みながら(多少ずれていても可)、ロックオンした瞬間に通常ミサイル2発発射。その直後に敵からの攻撃を避けるためにいずれかの方向に進路をやや変えます。そのまま距離を取り、次の攻撃に備えます。
この戦法を使うと、非常に高い確率で通常ミサイルが命中します。無駄撃ちが抑えられるため、ミサイル節約法としても有効です。
高速ヘッドオン戦法が成立しないとき §
高速ヘッドオン戦法は、敵機が「殺(や)るき満々」で高速に突っ込んでくる場合にしか成立しません。自機が高速ヘッドオンで突っ込んでも、こちらの攻撃を回避するために敵機が逃げてしまってはミサイルは当たりません。
実は実戦でこのような状況が発生することは珍しくありません。起きないときには起きませんが起きるときにはよく起きます。
そこでいろいろ試してみたのですが……。
どうも、敵機が自機ではなく僚機を「自分の敵」と認識しているケースでは、「殺(や)るき満々」でこちらに突っ込んできてはくれないような感じです。
では、敵機が敵と認識する航空機はどうやって選択されているのか。
どうも、最初に見た敵機を「自分の敵」と認識するような気がします。つまり、自機がA/B全開で僚機をはるか後方に残したまま敵編隊に突っ込んでいけば、敵編隊の全機が自機を敵と認識します。このようなケースでは、高速ヘッドオンによる全機撃墜は容易に可能です。しかし、のろのろと進んで僚機を敵として認識させてしまうと、高速ヘッドオン態勢に持ち込めないケースがあるような印象です。
では、一度僚機を敵とした敵機の認識を変更できるのかというと、今のところ分かりません。距離を取って再接近しても、それだけでは認識は変わらないような気がします。
以上のことは、まだ漠然とした印象に過ぎず、確実なことは何もありませんが注意を要すると思います。