トーノZERO, THE BELKANアニメ感想家(笑)のアニメ感想を参ります。
今日のNARUTOの感想。
サブタイトル §
第191話 「死の宣告 『くもり時々晴れ』」
あらすじ §
ナルトとハルナは、最後の邪忍に追いつめられます。
最後の邪忍は空気中の水分を氷にする技を使い、それによって空中にレンズを作り、光を集めて攻撃してきました。
邪忍は、ハルナの父がいかに愚かかを語りますが、それは彼が民のことを考える名君だったことを示していました。ハルナは、民のために娘も犠牲にして人質に差し出した父の真意を知り、態度を変えます。
ナルトはひたい当てで光を反射し、邪忍を倒します。
シズネ達が救援に駆けつけます。チョウジたちは既に救出済みでした。
ハルナは、名君となる予感を示しながら、大名の座を引き継ぎます。
ハルナはナルトが欲しいと申し出ますが、ナルトは断ります。
感想 §
「菜の国」編が決着。
実は、「菜の国」編は、ちょっと不評な劇場版第1作のリベンジとして作られたような雰囲気があると感じます。
どちらも、善良な君主が悪い忍者に倒されて国が乗っ取られ、割を食った姫は他国で性格が悪くなりますが、ナルトのおかげで良い心を取り戻し、国を継ぎます。
助さん、角さん的なキャラクターが出てくるところも似ています。(役割は全く違いますが)
そう考えると、劇場版第1作の何が問題だったとスタッフが認識しているのかを、両者の差異から読み取れるかもしれません。
では何が違うのか。
相違は多くあれど、決定的に違うのは姫とナルトの関係だと思います。
劇場版第1作の姫は、国を引き継ぐことを決意した上で、それでも大好きな女優を続けると言い、ある種の我が儘ぶりを見せます。その状況において、ナルトの立場は彼女のサインが欲しい1ファンに過ぎません。サインをもらえたナルトは喜ぶかもしれませんが、ナルトに感情移入していた観客も喜ぶとは限りません。
一方、「菜の国」編では、姫ははっきりとナルトへの恋心を抱きます。ナルトにすがって泣いたり、ナルトを自国に引き留めようとします。その状況において、ナルトの立場はまさに姫の「王子様」です。ナルトはちょっと困ってしまう立場ですが、姫から事実上の求愛を受けるという立場は、視聴者にとって悪いものではないでしょう。
こう考えると、確かに大きな違いがあると思います。
今回の一言 §
それにしても、ここまではっきりと女性に惚れてもらえるナルトは、幸せ者ですね。
ってか、受け入れれば逆玉ですよ。小なりとはいえ、独立国の姫から求められたわけですから。
もっとも、楽な暮らしや贅沢な暮らしには縁が無さそうではありますが…… (汗。