2006年07月29日
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玉川上水・初台駅→笹塚駅を歩く

Written By: 川俣 晶連絡先

 どうも、身体が死にかけている……という実感がひしひしと感じられていました。

 しかし、どうして良いのか分からなかったので、ともかく歩こうと思いました。

 場所は、玉川上水を歩く……で、抜け落ちている初台、笹塚間です。

準備行動 §

 いつも使っているポケットサイズの地図は、今回の歩行には役に立たないことが分かったので、もっと詳細な地図を買おうと思いました。

 そこで、下高井戸の啓文堂でより詳細なポケット地図を見たところ、思わぬ事実が発覚しました。Google Mapsの地図では明確に描かれていませんが、実は初台から笹塚までの間は、全て緑道、公園、開渠で繋がっているのです。

 これなら、地図抜きで楽々歩ける……というわけで、地図を買うのは中止して、初台駅に向かいました。

開始点 §

開始点

 初台駅間近の玉川上水跡です。2006年06月04日に新宿から初台まで歩いたときに、歩き終えた場所です。ここが、今日の出発点です。

 このあたりは、「渋谷区立玉川上水旧水路緑道(初台地区)」という名前が掲示されています。

 ここが、玉川上水の跡地であることが強く意識されます。

京王線跡地分岐点? §

京王線分岐点?

 京王線は、もともとこのあたりでは甲州街道の路上に線路を持っていました。

 これを専用軌道とした際に、おそらく玉川上水の土地を使ったものと推測します。

 しかし、笹塚付近では玉川上水は大きく南に迂回しており、その部分の土地は使っていないはずです。そこで、どこで両者は別れたのだろう……と思いながら歩いていましたが、状況からそれらしいのがここです。

 玉川上水跡地は写真左側に続きますが、線路は右側に分岐していたかもしれません。右側の道路が線路跡地かもしれません。あとで古地図と照らし合わせれば確認できると思います。

(2006年7月30日追記 この解釈は全くの誤りのようです。玉川上水が甲州街道から離れる時点で、既に京王線は別ルートをたどっているようです)

屈曲点 §

屈曲点

 南に大きく曲がった玉川上水が北に戻る屈曲点です。道路で寸断されていて、離れた横断歩道を渡らねば向こうに行けません。

 どうやら、ここで渋谷区から世田谷区に変わっているようです。この先は、「世田谷区玉川上水第二緑道」と称するようです。

開渠 §

開渠

 笹塚駅に近づくと開渠部分があります。申し訳程度に水があります。

 これを見ながら思ったのは、おそらく江戸時代の玉川上水の姿を残しているという可能性です。なぜかといえば、この部分の水路は、淀橋浄水場が出来た後には上水として使われていないはずだからです。つまり、上水として使うための近代的な手が入っていない可能性があります。しかし、逆に崩落や植物の生育、近隣の勝手な土地利用などによって、原型をとどめていない可能性もあり得ます。

終点 §

終点

 というわけで、笹塚駅に到着です。

三鷹・新宿間を全て歩いた §

 何回かに分けたとはいえ、これで玉川上水脇、玉が上水跡地について、三鷹・新宿間を歩ききったことになります。

 残りの場所を歩くことにも興味がありますが、そのあたりは移動のための時間と費用もバカにならないので、難しいところですね。