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ヒカリの母は、電話を通じてヒカリを諭し、戦闘意欲を高める。父親不在のこの母娘にとって、これは二人がかりで挑戦する人生の意義そのもの。子供っぽい夢に突き動かされてトレーナーになったサトシや、なし崩し的な憧れでコーディネーターになったハルカとは全く異質な「切実な人生」をヒカリは背負い、母は背負わせ、二人はそれを共有する。
トーノZERO, THE BELKANアニメ感想家(笑)のアニメ感想を参ります。
今日のポケモンDPの感想。
サブタイトル §
「ヒカリ!コンテストデビュー!!」
あらすじ §
ヒカリは、母から送られたドレスを着て、ポケモンコンテスト、コトブキ大会に臨みます。
サトシのエイパムはコンテストに出る意欲を見せ、サトシも出ることにします。
ヒカリは、コーディネーターのノゾミと出会います。
各自は、1次審査のステージで演技を披露します。
感想 §
ハーリーさんのいないポケモンコンテストです。
しかし、それにも関わらずピリピリした緊張感が溢れています。
明るく元気に一人前のように振る舞うヒカリは、それによって逆に自分を追いつめていきます。先輩格のノゾミには、ファイナルで会おうという無謀な約束をしてしまいます。そして、サトシにもコンテストに出ることを勧めるという愚さえ犯します。
そう、サトシがコンテストに出るということは、この状況に大きな緊張感をもたらします。
遊びとはいえ、コンテストに1回出たことがあるサトシは、コンテストの何たるかを理解しています。見るだけなら、ハルカの出場するコンテストのかなりの割合を見ています。(見ないで特訓していたケースも多いのですが)
そして、事実上トレーナーとしての道を究めたサトシは、ポケモンと過ごした経験の長さゆえに、余裕の中でコーディネーターをやってのける力もあるでしょう。
何より、エイパムというコンテスト向きのポケモンを既に持っているという状況が、サトシの突発的参加に裏付けを与えています。
そうです。
ヒカリは自分の大きなライバルを自らの助言で作り出してしまったわけです。
気楽に会話し、すれ違う時に手を打ち合わせるあたり、一見して二人は対等に見えます。しかし、実際にはそうではないのです。身近な仲間が最大の敵になりうるという点で、この状況はとても緊張感があります。
更に感想 §
夜中のテラスのシーンは、ヒカリがやっと素顔を見せてくれた感じがありますね。
ヒカリは、明るく色気のある女の子を「演じている」と言えます。あまりに未熟でありすぎて、「演技」抜きではサトシらと対等に話すことすらできないでしょう。
しかし、こうしてサトシ達と旅をしていると、そういうヒカリの素顔はなかなか見る機会がありません。
今回、眠れないという理由で自分のポケモン達と話すヒカリのシーンは、珍しく素顔を見せてくれたと思います。
しかし、もう1つ。ヒカリが素顔を見せたと言って良いシーンがあったと思います。それは、1次審査から戻ってきて、力が抜けて座り込んでしまったシーンです。まだ1次審査であるにも関わらず、ヒカリは全力を出し切ってしまい、立っていることすらできなくなってしまったわけです。これが、いわばヒカリの素顔です。どのように対等を気取ったところで、ここで力尽きて座り込んでしまうのがヒカリなのです。
今回の一言 §
ヒカリのライバルになりそうなノゾミ。
まるで新幹線の名前のようです。
好きですね~、こういうネーミング。
しかし、ヒカリよりもノゾミの方が凄そう……。
名前で負けてはいかんぞ、ヒカリ!
私は、300系ののぞみよりも、0系のひかりが好きだ!