以下のような問題が生じていました。
- 環境はWindows Vista+Windows Mobile Device Center (Beta 3 Release) for Windows Vista RC1+W-ZERO3
- ファイルの同期を設定している
- W-ZERO3上のファイルを削除しても、その後で削除したファイルが復活してしまう
原因 §
同期に使用する"Documents On"フォルダがVista上のMy Documentsに作成されます。このとき、なぜか無効な空白文字が最後に付加された"Documents On "が作成されてしまいます。
Windowsでは最後の1文字が空白文字となるファイル名は通常存在することがあり得ず、通常の手順で操作することができません。
この状態でこのディレクトリに何かの処理を行おうとすると、"Documents On"というディレクトリができてしまうことがあるようです (詳細不明)
この状態で同期処理を行うと、削除したはずのファイルが復活してしまうという現象が起こる場合があるようです。
解決 §
"Documents On"と"Documents On "の両方を削除して再同期すれば良いようです。
ちなみに、"Documents On "は通常の方法では削除できません。私が試した方法は8.3ファイル名経由での削除です。コマンドプロンプトでdir/xとして8.3ファイル名を調べ、rd /sコマンドに8.3ファイル名を付けて削除しました。
感想 §
ベータ版なので文句は言えませんが、まさか末尾に半角空白が付いたディレクトリを作られてしまうとは。おそらく、本当は"Documents On ほにゃらら"という名前のはずなのでしょう。しかし、何らかの理由で"ほにゃらら"が落ちてしまったのだろうと推測します。
ちなみに、今回は8.3ファイル名に助けられました。いつもは邪魔になるだけなのに、たまには役立つことがあるのかと感心してしまいました。