この映画、細部にこだわりまくりの密度の高い作品ですが、輸送機の離陸シーンについて壁のbiacさんに調べてもらいました。
問題の離陸シーンとはこれです。
(画像公開ポリシー)
見ての通り、プロペラが付いた輸送機でありながら、機体後部から炎を吹き出してまるでジェット機のようです。
どうやらこれは、JATO (Jet-Assisted Take Off)(英語版WikiPediaより)と呼ばれる離陸方法のようです。
主要な目的は、過大な貨物を積んだ輸送機を離陸させるために、補助的なロケットでアシストすることのようですが、短距離離陸の手段としても使えるようです。
上記英語版WikiPediaには以下のような記述が見られます。
The US Navy demonstration team, The Blue Angels, use JATO rockets to launch the C-130 'Fat Albert' in under 1,500 feet.
(超いい加減訳) アメリカ海軍のデモンストレーションチーム、ブルーエンジェルスは、C-130'Fat Albert'を1500フィート(457.2メートル)以下で離陸させるために、JATOロケットを使った。
実際の離陸写真は上記WikiPediaにもありますが、biacさんが探してくれた以下のURLの方がもっと分かりやすいでしょう。
まさにプロペラ機でありながら後ろに炎を吹いて離陸する光景が撮影されています。
ジェットとロケットの倒錯!? §
1つだけ注意する必要があるのは、Jet-Assisted Take Offなのに、実際に使われるのはジェットではなくロケットであることです。
ちなみに、RATO (Rocket-Assisted Take Off)という言葉もあるようですが、これはJATOの同義語のようです。
見れば見るほど惚れ込む良い映画だ! §
というわけで、結局JATOを調べるために英語のWikiPediaまで読む羽目になりました。
しかし、それだけの収穫はあったと言えます。
それだけの手間を費やしても価値ある中身を提示してくれる素晴らしい映画ですね。
本当にDVDを買ってしまおうかと思います。これはもう、破格の行為です。
もう1つ、もし時間があれば、全てのシーンについて詳細に論じた文章を書いてみたいという気持ちもあります。それだけの手間と時間を費やす価値がある映画です。
いや本当に。
これは凄い映画です。