2007年01月26日
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【テスト文書】誰でもできるWindows手品・メモ帳にてメニューにもCtrl+Vにも触れずに不思議貼り付け!!

Written By: 川俣 晶連絡先

 PCホビイズムメーリングリストには、既にいくつかの(特に重要な)文書を送信しています。

 この文書は、一般性のある読み物なので、オータムマガジンにも掲載しておきます。

 PCホビイズム(メーリングリスト含む)に関しては、PCホビイズム暫定ポータルをご覧ください。

以下本文 §

 以下は、PCホビイズムにおける「面白さのお裾分け」の実践テストとして書かれた文書です。

誰でもできるWindows手品・メモ帳にてメニューにもCtrl+Vにも触れずに不思議貼り付け!!

概要:

古いWindowsがサポートした操作のいくつかは、現在のWindowsにも部分的に継承されています。これらの操作を知らないユーザーも多いでしょう。その事実を使い、Windows操作の手品を作ることができるっす。

対象読者:

パソコン操作で、手軽に他人をあっと言わせたい人 (技術知識不要)

書いた人:

川俣晶 (autumn@piedey.co.jp)

● 手品の手順

・準備

 Windowsを立ち上げておく。おそらく、デスクトップ/サーバ用なら、どのバージョンのWindowsでもOK。

 クリップボードに、"INSERT"という文字列をコピーしておく(他の文字列でも可)。

・手品の開始

 パソコンの前に観客を呼び、挨拶する。

 Windowsでは、クリップボードのデータを貼り付ける方法が2つあることを説明する。

 1つはメニューから貼り付けを選ぶ方法。もう1は、Ctrl+Vを押す方法。

 実際にメモ帳を開き、2つの方法でクリップボードの内容を貼り付けてみせる。

 貼り付けたら、Ctrl+ZでUndoしておく。

・フェイクのルールを納得させる

 次に、特定の呪文と私の超能力(もっともらしければ口実は何でも良い)を使うと、このどちらの操作も使わずに貼り付けができることを説明する。

 呪文は"ASSEMBLE INSERT"(変更しても良い)だと説明する。

 可能なら、ここで見せる相手に実際にタイピングさせてみる。大文字でASSEMBLEと入力させたところで、ストップを掛けて、キーボードから手を離させる。

 そこで、最後のINSERTはInsertキーのことだと説明し、そのキーを押させる。(その際、シフトキーから手を離していることを確認する。もし、押したままの場合はさりげなく離すように誘導する)

 ここで、何も起こらなかった(貼り付けは発生しなかった)ことを強調して確認する。それは、操作した観客に超能力がないからだと説明する。

・実演

 次に、超能力者の自分なら、貼り付けを起こすことができると宣言する。そして、実演に入る。

 Caps Lockが入っていたら解除し、シフトキーを押しながら"ASSEMBLE"+Insertキーを素早く叩く。最後のシフト+Insertキーで、クリップボードの文字列が貼り付けられる。このとき、大文字のASSEMBLEを打つためにシフトキーを押しているのだという自然な感じを忘れない。最後のInsertを押した直後にシフトキーから手を離し、最後のキーを押したときのシフトキーをまだ押していたか否かの印象を曖昧にする。

 驚いた相手の顔を見て愉しむ。

● 解説

 クリップボードへのカットや貼り付けのショートカットは、現在Ctrl+ZXCVが割り当てられています。

 しかし、これはWindows 3.xの時代から始まったもので、それ以前は以下のようなショートカットが割り当てられていました。

Shift+Insert 貼り付け

Shift+Delete 切り取り

Ctrl+Insert コピー

 これらのショートカットが未だにサポートされているケースがいくつかあります。

 たとえばメモ帳(より正確にはWindowsのエディットコントロール)はその1つです。

 これらの操作は、割とWindowsに詳しい人でも知らないケースが多いでしょう。

 そこで、そういう人にも通用するトリックとしてのWindows手品が成立するわけです。

● 新しいWindows手品の募集

 今時のユーザーにはあまり知られていない操作は他にもあります。たとえば、コントロールボックス(ウィンドウ左上の小さなアイコン)のダブルクリックでウィンドウが閉じる等々。

 そういった操作、あるいはもっと当たり前の盲点になりやすい通常操作などを使って、新しいWindows手品を考えてみましょう。

 上手い手品ができたら、ぜひPCホビイズム事務局の川俣宛にお送りください。Webサイトや書籍等で紹介する可能性があります。

 採用された場合には、Amazonギフト券500円分を進呈いたします。(この箇所は暫定的なもので、変更の可能性があることをお断りしておきます)