2007年03月28日
トーノZEROアニメ感想ネギま!? total 5148 count

謎の円盤UFOのSIDの実物大(おそらく実際に稼働する)プラモ、おいらも作りたいよ!!

Written By: トーノZERO連絡先

 アニメ感想家トーノZEROのアニメ感想を始めます。

 今日のネギま!?の感想。

サブタイトル §

#26 寂しいなんて言いません! だって、きっとまた会えると信じてますから! by ネギ

(最終回)

あらすじ §

 ネギは、近くに父(サウザンドマスター)がいると気づき、パートナーの協力でそれを探します。

 しかし、居場所を発見したときには、既に父は旅だった後でした。

 シチミとモツは父のしもべでしたが、ネギのしもべになるように残されます。

 ネギは、ネカネ、アーニャ、クラス全員とウェールズに帰ります。

感想 §

 原作コミックスの「ネギま!」と、最初のアニメシリーズの「ネギま!」と比較したとき、最大の相違点は「クラス全員のみんな」という描写の有無だと感じます。つまり、コミックスでは徹底的にクラスメートの一人一人を独立した人格として描き、何となく「みんな」という塊で描くことはありません。しかし、アニメの「ネギま!」は最終的にクラスメートを(明日菜を除外した程度で)「みんな」という形で描いてしまったのが「ひじょ~~~~~~うに」物足りないと感じました。

 で、今回のアニメ「ネギま!?」も、異世界の最終局面で「みんな」という描き方をしてしまった部分があって、そこはハラハラさせられました。

 しかし、最終回である今回を見て、きちんと一人一人が別人格として描かれているのを見て、ホッとしました。

 もう1つ言えば、アニメ「ネギま!」のもう1つの決定的な弱点は、物語を強引に完結させてしまった点にあると感じます。原作が終わる感じではなく、未消化のエピソードも多く、しかもまだ魅力を描き出せていないキャラも多数という状況で終わらせてしまうと、もうストレートに続編を作ることができません。

 そして、今回の「ネギま!?」では、アーニャが引き起こした事件は完結したものの、最後にネギが取り組んだ父の探索には失敗します。つまり、まだやることが残されるという余韻を残し、新しい展開につながっていく可能性を残しています。

 こういう、開かれた結末は、単に続編が作りやすいというだけでなく、ファンがイメージの想像力を羽ばたかせる余地が大きいのが良いですね。

 こういう終わり方を見せてもらって良かったと思います。

今回の一言 §

 葉加瀬が作ったのは、謎の円盤UFOSID(Space Intruder Detector)ではないですか。

 しかも、プラモ形式の組み立てキット。

 つまり、イマイのサンダーバードシリーズ(かバンダイ)のプラスチックモデルをモチーフにした描写ですね。

 アニメ「009-1」で見られたような、単にゲリーアンダーソン特撮のメカを登場させるという描写と違って、プラモを組み立てるという描写と組み合わせることによって、当時の僕らの気持ちがひしひしと伝わってくるような名シーンだと思います。