「HUDオフ攻略・MISSION 05『第三艦隊集結』目の錯覚か円盤を背負った双発プロペラ機が飛んでいる!?」で書いた、MISSION 05『第三艦隊集結』で目撃した「円盤を背負った双発プロペラ機」の正体を確定させました。
結論を先に述べれば、このミッションの開始時から飛んでいる3機の味方機のうち、最も遠い位置に飛んでいた1機がE-2Cです。HUDにもレーダーにも表示されるので、接近して目視することも容易です。
更に、散弾ミサイル攻撃終了後も生き延びていることも確認しました。
以上。
問題は誤解のメカニズム §
実は、この問題はあまりすっきりした決着が付いていません。
確かに、正体はあっさりと確定したものの、誤解を発生させた要因の部分に、不透明なところが残るのです。
E-767しか出てこない症候群 §
まず第1に、少なくとも最近のACE COMBATシリーズにおいて、背中にレーダードームの円盤を背負った機種は、なぜかE-767しか登場しないという状況があります。E-3Aのような機種が出てくることは全くなく、なぜか敵も味方もいつもE-767です。
だから、何となくE-767しかあり得ない……と思い込んでいたところがあります。
しかし、これは単なる印象であって、確定した事実ではありません。
攻略本 §
攻略本「エースコンバット5ジ・アンサング・ウォー パーフェクトガイド」のユニット紹介はかなり詳細です。説明にやや難があるとはいえ、テントまで写真入りで紹介しています。それどころか、いったいどこに登場しているのかもまだ確認できていないオーシアカラーのAC-130や、オーシアのLNDG.SHIP(ユークとは形が違う)まで載っています。
つまり、極めて詳細で網羅的な資料だろうと考えていました。
しかし、ここにE-2Cは載っていません。
そのため、そのような機種はゲーム中に出ているはずがない……と思っていた側面があります。
英語版WikiPedia §
最終確認のつもりで、登場機種を詳細に網羅していた英語版WikiPediaのAce Combat 5: The Unsung Warの6 Non-pilotable aircraftを見ましたが、そこにはE-2Cという名前は見あたりませんでした。HH-60の名前も書いてあった項目なので、これはいよいよあり得ないと思ってしまったわけですが……。
実はここに1つ罠がありました。
前に見たときよりも、リストは簡易版になっていたのです。
もはや、HH-60の名前が載っていませんが、そこは見落としました。
さて、後から気付いたことがあります。
英語版WikiPediaには、Aircraft of Ace Combatという項目が存在し、ここには明確に"E-2C Hawkeye (Ace Combat 5)*"という記述が見られます。
つまり、ACE COMBAT 5にE-2Cが登場していることが明確に示されています。
しかし、これは一件落着で安心……という話にはなりません。
なぜかといえば、少なくとも私はこの機種が似た架空機ではなく間違いなくE-2Cであるという根拠を1つも見ていないからです。
英語版WikiPediaは、なぜ自信を持ってE-2Cと書いたのでしょう?
もしや、英語圏の世界にはそういう資料があるのでしょうか?
サンダーヘッドはE-767ではなくE-2Cに乗っているという説はあり得るか? §
厳密に言うと、E-2Cは早期警戒機(AEW)であって、E-767がそうであるような早期警戒管制機(AWACS)ではありません。
しかし、サンダーヘッドが仕切っている戦闘空域に、それとは別にわざわざE-2Cが飛んでいるというのも気になります。
とりあえず、E-2Cは散弾ミサイルで落ちていく味方機の1機なので、その後も生き延びているサンダーヘッドではあり得ない……という仮説を立て、それを検証すべく飛んでみました。
その結果……。うまくE-2Cを選択状態にして、▲ボタン押しっぱなしのズームで、高度5000フィート以上からでもずっと注視できる状態に持ち込めました。
そして、見ていたのですが……。結局、散弾ミサイルの炸裂後も生き延びていました。
というわけで、サンダーヘッドではない……という決定的な証拠にはなりませんでした。悩ましい結果です。
視覚トリックの問題 §
このミッションには、初期状態で味方機が3機飛んでいます。うち2機が、左右に交差しつつ飛び去ろうとします。この2機は、明らかに戦闘機です。(近づけばトムキャットに見える)
その結果として、3機目も同様の戦闘機に違いない……とつい思い込んでしまったトリックもあったような気がします。
余談ですが、この状況を見ると、いかにPS2が非力であり、XBox360のような次世代機が必要とされるか、その理由が良く分かります。兵力総動員の護衛体勢であるはずなのに、飛んでいる味方機は3機きりです。ウォードッグ隊の4機にすら負けてしまいます。この矛盾を解消するには、次世代機のパワーが必要なのでしょう。
すっきりしない結論 §
というわけで、どうもすっきりしない結論となりました。
もちろん、円盤を背負った双発プロペラ機が飛んでいるというのは歴然とした事実で、容易に確認できます。
しかし、その周囲に曖昧で不透明な部分が残ります。
余談・シーゴブリンの機種は? §
シーゴブリンのヘリの機種がHH-60だという根拠は英語版WikiPediaにありました。しかし、今、Aircraft of Ace Combatを見ると以下のように記述されています。
HH-9B Sea Goblin (Ace Combat 5, Ace Combat 6)*
というわけで、北米版ACE COMBAT 5もHH-60と表示してはいないようです。
やはり、HH-60ではなく、HH-9Bという架空ヘリと考える方が良さそうです。
これで、めでたしめでたしなのかと思いきや……。
上の引用した1行に凄いことが書いてあります。
Ace Combat 6ですって!?
Ace Combat 6にも、HH-9B Sea Goblinが登場するというのですか!?
この場合のSea Goblinは、機種の名前ですか? それとも部隊の名前ですか?
とても悩ましい記述です。
オマケ §
苦労してHUDオフで探して得たスクリーンショットです。