「地球へ」と「家庭教師ヒットマンREBORN!」には奇妙な類似点があることに気付きました。(TVアニメ版を見ての比較)
以下にまとめてみます。
- 主人公(ジョミー、沢田綱吉)は、自分の意志とは関係なく、自分の属する世界とは別の世界のリーダー(ミューのリーダー、ボンゴレファミリー10代目)に選ばれる
- その別の世界とは、主人公が属する世界(表世界)から見れば、本来はあってはならない裏世界である
- 最初からリーダーに迎えられるという破格の好待遇にもかかわらず、主人公はそれに抵抗する
- トップクラスの優れた人物(ブルー、リボーン)が主人公に手を差し伸べる
いや~、こうしてまとめてみると、単にリーダーの座を提供されたというだけでなく、その世界が表世界から見ると裏世界と位置づけられることまで似ています。
これは興味深いところです。
だが、決定的な違いがある §
しかし、これだけ似ているにも関わらず、この2つの作品の持ち味は決定的に違うという感があります。
それは主人公のピンチに対するブルーとリボーンの関わり方の決定的な相違として見て取ることが出来ます。
- ブルーはピンチに陥ったジョミーを無理をしてまで助けてくれる
- リボーンは、わざわざ意図的に綱をピンチに直面させ、しかも助けない
そう……。
リボーンは「助けない」のです。
リボーンがしてくれるのは死ぬ気弾を撃って、綱を死ぬ気状態にすることだけで、綱は自力でピンチを脱しなければなりません。しかも、「助けない」どころか、わざわざ綱をピンチに陥れることすら行います。
しかし、リボーンは敬意を失うことはなく、常に尊敬される強者であり続けます。
だからどうしたのか? §
結論はありません。
この違いは面白いですね……、という以上の話はありません。
何か感じることがある人は自分で考えてみてください。