トーノZEROのアニメ感想です。
今日のポケモンDPの感想。
サブタイトル §
「四天王ゴヨウとドータクン!」
あらすじ §
ブイゼルは他のポケモンと馴染まず、バトルではヒカリの指示も聞きません。
ポケモンセンターで、四天王の一人であるゴヨウと出会います。
ブイゼルはゴヨウとのバトルを望み、それを察知したゴヨウはバトルを受けます。
しかし、ブイゼルは惨敗してショックを受け落ち込みます。
ロケット団はブイゼルを誘拐します。
ゴヨウはブイゼルを助けようとするサトシ達を止め、自力で脱出させます。
元気を取り戻したブイゼルはゴヨウの指示でロケット団を撃退します。
ゴヨウは、ブイゼルがヒカリの言うことを聞かない理由は、ヒカリがブイゼルの心を分かっていないからだと言います。
再びヒカリとブイゼルはゴヨウとバトルしますが、今度はヒカリとブイゼルは良いコンビネーションで戦えます。それを確かめたゴヨウは自分のポケモンを一方的に引き上げ、バトルを終わらせます。そして、ヒカリとブイゼルはもっと強くなると言い残して去ります。
感想 §
ああっ。
これは面白い!
面白いところがたくさんありすぎて困ってしまいます。
なので、決定的な話を書きましょう。
今回のストーリーで、ヒカリとブイゼルはゴヨウから指導を受けます。
限界に突き当たったビギナーを、より上の世界に導く指導者として、ゴヨウは登場します。
さて、ここで考えてみてください。
なぜゴヨウなのでしょうか?
なぜサトシではないのでしょう?
ヒカリと比較すれば圧倒的なキャリアと実績の持ち主であるサトシが、なぜ圧倒的に後ろを進んでいるはずの後輩を指導できないのでしょうか?
ここで露呈しているのは、サトシは指導者として全く未熟であるという事実です。サトシは先輩であって、先生ではないのです。
バトルフロンティアでサトシが得た名誉とは、まさに「バトルする者」としての価値を認められたことに他なりません。しかし、今回ゴヨウが見せた態度は、「バトルする者」ではありません。ゴヨウは、ブイゼルとヒカリが直面した問題を察知すると、それを解決するために自発的に援助の手を差し伸べます。しかし、けして押しつけがましく教えようとはしません。ただ、問題を乗り越えるための方向に、自然に誘導していくだけです。
そして、今のサトシには同じことはできません。彼は意識的に指導者になろうとしたこともなく、そのために何が必要かも正しくは知りません。しかし、彼の周囲に指導を必要とする者達は何人も出てくるでしょう。そこでサトシは1つの決断を迫られることになるでしょう。彼らに手を差し伸べる存在になるか、それとも自分の強さだけを追い求める存在になるのか。
この作品で、サトシがどちらの道を選ぶのかは分かりません。しかし、サトシの1つの限界がここで露呈したことは事実でしょう。
そして、ヒカリは圧倒的な存在を知ったことになります。同じ目線で喧嘩をしてくれるサトシとは全く異質の、圧倒的な高みから見下ろすような存在です。もしかしたら、ヒカリはゴヨウに父親を意識したのかもしれません。(ヒカリは母子家庭の出身で父親不在であるらしい)
更に感想 §
つまり、このエピソードは決定的なターニングポイントになるのです。
サトシは、これから先、もしかしたら過去の自分とは全く別の自分を掴み取るために努力を要する可能性があり得ます。
そしてヒカリも、バトルの強さが圧倒的なブイゼルをゲットしたことから、もしかしたら純粋に強さを競うバトルの世界に巻き込まれていく可能性もあり得そうです。
単純にジム戦を繰り返すサトシと、コンテストを繰り返すヒカリ……というパターンではいられないかもしれません。
もしそうなら、ワクワクしますね。
世界は可能性に満ちあふれています。
もっと感想 §
グレッグルにライバル意識を燃やすブイゼルがいい!
こいつら可愛いよ!
ゴヨウに素直に「ありがとうございました」と頭を下げるヒカリを見ていると、良い娘だよな……と思います。本当に。きっと母親が立派に育てたのでしょうね。そう思えばあの母親も素晴らしい!
今回の一言 §
ヒカリの足とポケモンというレイアウトが3回ぐらいありましたが、色気があって良いですね。
圧倒的な身長差のある人間とポケモンが同居する世界を描く場合、こうやって足のオシャレを見せるのも1つの手段ですね。