従来、ACE COMBAT 5の▲ボタンの敵選択は、順番がおかしく、いつまで待っても意図した敵を選択できないことがあり、バグだとされていました。
そして、事実としてACE COMBAT ZEROではその問題が解消され、選択のやりにくさを解消するボアサイトモードも搭載されました。
……が、しかし、最近になって、ACE COMBAT 5の選択システムは「ボアサイトモードを使うことなく意図した敵を選択できる優れたシステム」ではないかと考えるようになってきました。
まだ完全に確信を持っては居ませんが、現時点での解釈を書きます。
▲ボタンとは何か §
▲ボタンには以下の4つの効能が存在します。
- HUDに表示される敵が近くに存在する時、▲ボタンの短いプッシュは、自機正面に近い敵を選択する
- HUDに表示される敵が近くに存在しない場合、▲ボタンの短いプッシュは、自機に最も近い敵や味方などの選択可能な物体を選択する (既にそれらの何かが選択されている場合は選択解除になる)
- 何かを選択中、▲ボタンの長押しは選択対象のズームアップ表示となる
- 何も選択していない場合、▲ボタンの長押しは正面のズームアップ表示となる
これらの効能を的確に活用することにより、以下のような作業を行うことが可能となります。
- 密集した敵集団の中から、特定の意図した敵を素早く選択する
- 直接攻撃対象にならない敵や味方を容易にズームアップ表示する
前者は、たとえばリムファクシを攻撃する際に、対空兵器ではなくリムファクシ本体(HRIMFAXI)を素早く選択するために使用できます。実は、このテクニックを使うと、通常ミサイルだけでリムファクシを潜行不能に追い込む難易度がずっと下がります。
後者は、たとえばMISSION 14『零下の檻』のシー・ゴブリンのガンシップ墜落の瞬間を「機首を正確に向けることなく」ズームで見ることができます。他に何が見えるのかは後で説明します。
意図した敵を選択する方法 §
意図した敵を自機正面に見て▲ボタンを押します。正確な正面は、ウィスキーマーク(w)によって確認します。もし、意図した敵が選択されない場合でも、数回▲ボタンを押せば選択されます。
ポイントは正確に自機の機首を意図した敵に向けることです。
攻撃対象ではない敵味方をズームで見る §
これをズームで見るには、周囲に攻撃対象の敵がいない状態にした上で、見る対象を自機に最も近い対象にして▲ボタンを短くプッシュします。
この場合、向きは関係ありません。正面に見ることには何の意味もありません。
ここで問題になるのは僚機の存在です。たいていの場合、自機に最も近い存在は僚機であり、▲ボタンを押すと僚機が選択されてしまいます。もちろん、それによって僚機をズームで見ることが可能となるので、僚機を見るには良い手段です。しかし、それ以外のものを見たい時には邪魔です。
たとえば、AAシステム突破中にマザーグースワンを見たいと思って▲ボタンを押しても、そのままではEDGE機の方が近いのでマザーグースワンを選択できません。
この場合、僚機への指示を←散開にすると、エッジ機が離れてマザーグースワンを選択できるようになります。
選択してズームで見えるもの §
以下に、軽く確認した範囲で実際に選択して見えたものを列挙します。
MISSION 04『初陣』 §
- 滑走中のARCHER
- 格納庫やエプロン? (これはなぜ選択されるのかが良く分からない)
MISSION 08『希望という名の積荷』 §
- マザーグースワン (AAシステムのミサイルに撃たれる瞬間もズームで見られる)
MISSION 11A『報復の連鎖』 §
MISSION 11B『代償の街』 §
- 報道ヘリ
- パトカー
- 化学兵器の煙が出ている場所 (これは攻撃対象だが、HUD上は攻撃対象として認識されていない)
MISSION 14『零下の檻』 §
- シー・ゴブリンのガンシップ (墜落の瞬間をズームで見られる)
- シー・ゴブリンのCH-47
MISSION 22『封印』 §
オマケ・MISSION 08『希望という名の積荷』におけるレーダーのレンジ切り替え §
MISSION 08『希望という名の積荷』でAAシステム突破中のマザーグースワンを選択すると、レーダーのレンジが近距離モードに切り替わります。▲ボタンをもう1回押して解除すると、通常レンジに切り替わります。つまり▲ボタンを押すごとにレンジが切り替わります。
これを使うことで、AAシステムの隙間を確実に確認して通過することが容易になります。
この状態に入るには、僚機に←散開の指示を出すだけでOKです。
感想 §
なんだ、ボアサイトモードよりも使いやすいじゃないか……、と思いました。
それから、いろいろなものが苦労することなくズームで見られるのも面白い特徴です。
以前苦労したシー・ゴブリンのガンシップの機種判別等が非常に楽になって愕然です。