やはり日本の漫画界は凄い。
こういう作品が平然とあるのですから。
不思議な生き物 §
不思議な生き物が出てきます。
敵か味方かも良く分かりません。
怖いようでもあり、主人公を助けているようでもあり。
こういう白黒がはっきりしない存在は、本当に怖いです。
出産、発情 §
不思議な生き物を主人公の少女は産んでしまいます。
その過程で、男とエッチなことをしなければいられない発情状態に陥ります。
一般向けコミックスで、よくこれだけ描けたものです。
ファッションのフェティッシュ感 §
主人公はチアリーダーであり、エアロビクスも行っています。
それらの描写に見られるコスチュームのフェティッシュ感は秀逸です。
更に、普段着で着ているスパッツの描写も、的確に色っぽく描けています。
このあたりのセンスと才能は特に優れていると思います。
歴史的なミステリー §
昔あった事件が繰り返されるという構成は面白いですね。
不完全な過去の情報に振り回される面白さがあります。
多元的なストーリー展開 §
様々な立場の者達が、それぞれの都合で活動しています。
けして世界は単純ではありません。
人間も画一的ではありません。
そのため、ストーリーは常に複雑に絡み合った緊張感のある状態を維持します。
それは、ストレートに読み応えに直結してくれる良いものです。
というわけで §
いや、本当に凄いです。
買って良かった!
補足 §
つまりですね。
この作品は、私の歴史趣味、妖怪趣味、ファッション趣味と強く隣接しているわけです。それらの全てに対して強い魅力を放っていると言えます。
本来関係のない複数のジャンルに絡まっているわけで、この多元的な内容の充実度は奇跡的だと思います。