いろいろファントム系機体に関してやっているうちに、ふとF-4Gという機種が決定的な意味を持つケースが存在することに気付きました。
そして、その意味を活かすためにこそ、序盤においてF-4Eに乗る意義があるということも分かりました。
MISSION 12A『緑海の火薬庫』とビギナー §
MISSION 12A『緑海の火薬庫』は、ある意味、ACE COMBAT 5を始めたばかりのビギナーにとって、一種の鬼門になる可能性があります。
それは以下のような特徴があるからです。
- TGTのTUNNELには正面からミサイルを撃ち込む必要がある
- しかしレーダーに写らないSAMが撃ってくるので、正面からの攻撃に集中できない
この問題を解決する最も簡単な方法は、LASM, XAGM以外の対地特殊兵装を使うことです。これらを使うと正面から撃たずとも撃破できます。たとえば、UGBをTUNNEL間近に落とせば、それだけで撃破できます。落とす一瞬だけ位置を合わせ、投下後は素早く逃げ出せばリスクも最小……。
というのは、無誘導兵装による攻撃に慣れていないビギナーには何の解決にもなりません。そのようなビギナーには、誘導される対地特殊兵装が必要なのです。
初回プレイ時、MISSION 12Aの時点で入手可能な誘導される対地特殊兵装とは? §
実は、そのような観点から調べてみると、初回プレイ時のMISSION 12Aの時点で確実に入手可能な機体の中に、上記の条件を満たす機種がないことが分かりました。使用できる対地特殊兵装はUGB, UGBL, NPB, BDSP, LASM, XAGMなどですが、LASM, XAGM以外は全て無誘導であり、LASM, XAGMは真上から落ち、効果範囲を持たない関係上TUNNELを撃破できません。
では、キルレートを溜めればMISSION 12Aの時点で入手可能にできる機体は……というと、F-4GのLAGMが唯一の選択肢となります。
つまり、以下の状況が推測できます。
- F-4G+LAGMは、初回プレイ時のMISSION 12A『緑海の火薬庫』の難易度を引き下げる効能を持つ
- 特にLAGMの長い射程は、TUNNEL近くのSAMの間合いに入ることなくTUNNEL攻撃を可能とし、難易度の引き下げに大きく貢献する
- 今ひとつメリットが見えないF-4Eという機種には、そのような効能を甘受するために率先して乗る価値がある (F-4Gを購入可能にするために乗る価値がある)
つまり、今ひとつ使えないF-4Eという機種がいきなり序盤から購入可能となっている理由が見てきたわけです。
破格に少ないキルレートで買えるF-4G §
実は、他の機体と比較して、F-4Gを買うために必要なキルレートはかなり少ないのです。何とたったの12800です。F-20Aですら19800必要ということを考えれば、まさに破格。
このキルレートは、難易度HARDならMISSION 06『白い鳥I』までで溜められます。VERY EASYでも、MISSION 09『憎しみの始まり』までやって溜まりました (それを調べるために、わざわざゼロから飛びました)。もうちょっと腕が落ちるプレイヤーでも、MISSION 12Aまでに買える可能性は大きいでしょう。
つまり、F-4Eにさえ地道に乗っていれば、F-4Gとは難易度が低くてもMISSION 12Aの時点で買える機体なのです。
これが絶妙なゲームバランスなのか! §
このバランス感覚は、まさに絶妙なゲームバランスという感じがあります。
ちなみに、もう1つ指摘するなら、MISSION 12AのTUNNELは11個ありますが、F-4GのLAGMは10発しかありません。つまり、TUNNELのうちの1つは、少なくとも他の兵装で仕留めねばならないことを意味します。単に楽をさせるだけでなく、一瞬だけ緊張を味わうように誘導するという、これもまた優れたゲームバランスですね。
良くできています。