2007年10月26日
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切手の博物館・「船の郵便」展・「カワイイ切手・たのしい郵便」展

Written By: 川俣 晶連絡先

 今日は、通院の帰りに巣鴨から目白にまわって切手の博物館に寄って、「船の郵便」展「カワイイ切手・たのしい郵便」展を見てきました。

切手の博物館

盲点! §

 これまでずっと見落としていました。

 しかも、高校生(1~2年)の頃は毎朝新宿から池袋まで山手線に乗って通学していました。

 だから、目白の線路脇に、このような施設があるというのは、とても驚きです。

「船の郵便」展 §

 予想以上に面白いのでびっくり。

 なぜ面白いのかと言えば、ずらりと並んだ本物の郵便物や切手類もさることながら、この展示が「船」と「郵便」の関係を示すだけでなく、「郵便の船」というジャンルが存在することを示していたからです。

 たとえば、有名なクイーン・エリザベス号は本来名前の頭にRMSが付きます。イギリスの軍艦はHMSが付き、これはHis/Her Majesty's Shipの略です。それと似たような略称かと思いきや、これは大間違い。RMSはRoyal Mail Shipで、イギリス郵政と郵便輸送を契約した船だけが付けることができる名称だそうです。ちなみに、有名なタイタニック号もRMSだそうです。

 つまり、これらの船と郵便は密接な関係があり、郵便に関係した切手の博物館で扱うのは非常にしっくり来るわけです。

 もう1つ面白かったのは、カタパルト郵便です。これは郵便物を運んでいる船が目的地に近づくと、カタパルトで飛行機を打ち出して素早く郵便物を届ける形態です。カタパルトで飛行機を……というと、それこそ軍艦から偵察機や着弾観測機を打ち出すとか、輸送船団の護衛のために戦闘機を打ち出すとか、そういった軍事用途だけかと思っていたら、こういう純粋な民間用とでも使用例があったわけですね。目から鱗です。ミリタリーオタクの世界は視野が狭くなるという1つの事例ですね。

 それから、戦前の海外航路の日本船についてもかなり詳細に紹介されていました。氷川丸や軍艦に改造されてしまった船も含まれます。これも興味深いですね。

「カワイイ切手・たのしい郵便」展 §

 確かにカワイイ切手やたのしい郵便が展示されていました。

 中には実際に自分で使った経験のある切手や、未来少年コナンなどのアニメキャラの切ってもありました。

その他 §

 200円を入れるとその場で写真を撮って切手(のようなもの)を作るサービスがありました。せっかくなので、作ってみました。

 もう1つ、鉄道切手のイラストをチョコにした特製アイテムも売っていたので、それも父の霊前に供えるために1つ買ってみました。(Railway Stamp Chocolate POLSKA KDM17形式機関車が牽引する列車[1907年]とワルシャワ・スタロパ駅[蒸気機関車] ポーランド 1978年2月発行)