ケロロ「というわけで、さっそくシュティーア城に出撃するであります」
ギロロ「ちょっと待て。出撃するのはいいが、機体はどうするつもりだ」
ケロロ「ケストレルにはF-14Aが大量に搭載されているからそれを使えば大丈夫であります」
ギロロ「それが問題だっっ!」
ケロロ「何がでありますか?」
ギロロ「F-14Aに乗るってことは分かってるんだろうな? あれは複座機だぞ」
ケロロ「けろ~?」
ギロロ「後席に謎の搭乗員が乗っているという、あの複座機だぞ!」
ケロロ「そんなの迷信でありますよ」
ギロロ「し、しかしだな……」
ケロロ「ジョリー・ロジャース・カラーのトムキャットが待っているであります。あれ格好いいんだよね。一度乗ってみたかったであります」
ギロロ「あ、あんなもの……。イーグルのロービジ塗装に比べればだな……」
ケロロ「あれえ? もしかしてギロロ伍長、謎の後席搭乗員が怖いのでありますか?」
ギロロ「怖くなんてあるか。お、オレを誰だと思ってるんだ。がくがく」
ケロロ「なら決まりであります。ケロロ小隊出撃であります!」
そして発艦。シュティーア城に向けて飛行中。
ケロロ「全く、ギロロ伍長は考え過ぎなのであります。冬樹殿には悪いでありますが、謎の後席搭乗員など、居るわけがないのであります。け~ろけろけろ」
ジョリリ「オレにいわせりゃよ」
ケロロ「う、後ろから声が……。見るのが怖いでありますが、後ろを見るであります。って、ジョリリ! なんであんたがトムキャットの後席に乗ってるの!」
ジョリリ「オレにいわせりゃよ。ジョリー・ロジャースってのは間違いよ」
ケロロ「けろ~? 間違いでありますか?」
ジョリリ「オレが後席に乗ってるトムキャットだから、ジョリリ・ロジャースが正解よ」
ケロロ「謎の後席搭乗員はジョリリでありましたか。しかし、どうしてまた戦闘機にコクピットに?」
ジョリリ「オレにいわせりゃよ。酒も飲まずに吐くほど酔える最高の座席よ」
ケロロ「けろ~~~~っ! 空戦中に吐くのは勘弁であります!」