2008年01月05日
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リメイク版アニメ『ドクタースランプ』の再評価・このまったりとした味わいに浸ることは、1つの快楽か?

Written By: トーノZERO連絡先

 Dr.スランプの初回アニメ化、『Dr.スランプ アラレちゃん』はけっこう見ていたものの、好きとまでは言えないものでした。表面的な表現の刺激に頼りすぎの感があったからです。

 ちなみに、後番組のドラゴンボールは文句なく好きと言える作品です。特に、ピラフ一味とドラゴンボールを争奪する最初の物語のあたりは、絶品だと思います。

 それはさておき、1990年代にリメイクされたアニメ『ドクタースランプ』も少し見ましたが、やはり何かが違うなという印象を持ちました。「表面的な表現の刺激に頼りすぎ」という問題は解決され、アラレちゃんは痛みを理解しない暴走キャラから、痛みを理解する奥行きのあるキャラに変化しています。しかし、勢いが失われ、作品そのものに偏った停滞感があるように思われたのです。

 さて、この年末年始にリメイク版の2話4エピソード(アラレ誕生、学校に行く、タイムスリッパー、ガッチャン誕生)が放送されていて、何となく予約を入れていました。そして、今日になって削除する前に中身を確認しようかと思って再生したところ、最後まで見てしまいました。

 どうやら、リメイク版の正しい存在意義を、本放送時には体感できていなかったらしい……、ということが分かりました。

つまりリメイク版とは? §

 まったりと遅めに流れる時間と、絶対的に揺るがない田舎という社会の安定性によって、おかしなことを行うおかしな人たちとその奇行が絶対的に致命的な問題を引き起こさない世界です。

 それは、心の傷を持つ者達がその傷に突き動かされて、いかにおかしな行動を取ろうとも、それを包み込んで許容する優しさの世界と言っても良いでしょう。

 つまり、上手くやっていけない心を持つ者達の苦悩を癒す存在と言えます。

 前作が、アラレちゃんによって苦悩そのものが粉砕され無意味化される世界だとすれば、リメイク版はペンギン村という場が苦悩を癒す世界だと言えます。そして、癒される立場の一人がアラレちゃんとなります。

結論 §

 リメイク版は、まったりと心を癒されるために見る作品であり、癒しに対して心を開かなければ本当の価値は見えてこないような気がしました。

 以上の話は本当かどうか全く分かりませんが、今の個人的な感想としてメモっておきましょう。

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