2008年01月27日
川俣晶の縁側ソフトウェアその他開発日誌 total 3452 count

SharpZipLibでも同じだったazipのZIPファイル非互換性問題

Written By: 川俣 晶連絡先

 azip: J#ライブラリによる.zipファイル圧縮展開簡易ツールには、最新版でもいくつかのZIPファイル展開ツールで扱えないファイルを作成してしまう問題があることが知られています。

 過去にもトラブルが起きていますが、最新版でもWindows Mobile用のExパンダ、GSFinderで問題が発生することが確認されています。(Lhasaや7-ZIPでは扱えることを確認した)

 というわけで、この問題を解消するにはJ#用ライブラリのような本筋と違うライブラリに頼ったらダメだろう……と考え、SharpZipLibを使う形で書き換えることを考えました。

事前確認で発覚した問題 §

 SharpZipLibのサンプルソースのCreateZipFileをコンパイルして走らせてみました。それによって作成されたZIPファイルをExパンダ、GSFinderに食わせてみると……。やはり扱えません。扱えないどころか、GSFinderはハングしました。なかなかトホホです。

 つまり、ZIP処理をSharpZipLibに差し替えても問題は改善しないというわけです。

 ここで作業は全て中断することを決定しました。

感想 §

 ZIPとトラブルは仲良しで一緒にやって来る……、ような気もしますが錯覚ですね。便利なのでよく使うから、結果的にトラブルも多いのでしょう。

 しかし、情報の基盤としての不安定性があるのも事実。