グリム「上がりました!」
チョッパー「グリム! こっちへ来い! 俺の後ろにつけ!」
グリム「了解です。それであの、後ろについて援護するにあたって聞いておきたいことが」
チョッパー「なんだ。何でも聞いてみろ」
グリム「エースにはナイト エース、ソルジャー エース、マーセナリー エースといろいろなタイプがありますが、チョッパー少尉はどのタイプですか?」
チョッパー「俺か? 聞いて驚くな」
グリム「(わくわく)」
チョッパー「俺はポートガス・D・エースだ」
グリム「ポートガス……ってなんですか?」
チョッパー「通称、火拳のエース。白ひげ海賊団2番隊隊長だ」
グリム「海賊って、まさか」
チョッパー「そのまさかだぜ。世間ではチョッパーというTACネームから俺のことをトナカイの医者だと思っている奴が多いらしいが……」
グリム「いや、そんなこと思ってる人はいませんて」
チョッパー「というわけで、俺は白ひげ船長に忠誠を誓う戦士だ」
グリム「ちょっと。そんなことを言って、ペロー大佐に聞かれたら、大変ですよ」
チョッパー「構うもんかい」
グリム「そもそも、白ひげ船長って誰ですか?」
チョッパー「決まってる。空母ケストレルの艦長のことさ」
グリム「ええっ!? 確かアンダーセン艦長ですよね?」
チョッパー「口の上に白いお髭のダンディーガイだ。前の任務であのひげを見た瞬間に、この人こそが俺の船長だと確信したぜ。他のどんな上司が来ても絶対に認めねぇ。どんな手段を使っても認めねぇ」
フォード「こちらウォードッグ・リーダー。サンド島、燃料がない。着陸許可を求める」
サンド島「無理です、フォード中佐! 空襲中なんだ」
フォード「嘘をつけ。戦闘機隊がのんびり世間話してるじゃないか」
チョッパー「阿呆が!」
フォード「ダヴェンポート少尉か?」
チョッパー「そうであります」
フォード「着陸後に譴責してや……(ぷつり)」
グリム「ああっ、チョッパー少尉がフォード中佐を撃墜……、いや今のは敵機の仕業ですよね? そうですよね!」
チョッパー「ああ、アンダーセン艦長の指揮下で飛びたいなぁ。そうだ。万一俺が落とされても、ブレイズ、ナガセ、グリム、おまえ達はぜひともアンダーセン艦長の指揮下で飛んでくれよ!」